樹脂サッシ(樹脂窓)は本当に結露しない?1年間住んでみた感想!

樹脂サッシ(樹脂窓)は金属サッシ(アルミサッシ)と比べて値段は高いですが、結露しにくく、防寒・防音面で優れているとされています。

我が家は樹脂サッシの窓を採用しているのですが、実際に春夏秋冬を過ごしてみたので、その感想を書いていきます。

 

結論、樹脂サッシの快適性は非常に大きく、おすすめです。

あくまでブログなので技術面における専門的な内容は書けませんが、一個人の感想として書いていきます。

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サッシを金属から樹脂にすることで結露を防ぐ

雪の降る窓

樹脂サッシはその名の通り、窓のサッシを樹脂素材で作っている製品のことを指します。

詳しい解説については、少し引用させていただきます。

「樹脂」は別名・塩化ビニール樹脂とも呼ばれており、私たちが日常的に使う物(フライパンの取っ手など)にもよく使用されている素材です。
「樹脂サッシ」とは、その樹脂をフレームとして利用している窓のこと。
ドイツの化学会社が、寒さに強く省エネにつながることを目的として製造したのが始まりです。

(中略)

樹脂サッシの一番の特徴と言えるのが、断熱性の高さ。
これは、樹脂そのものが熱を伝えにくい材質であることが理由となっています。
アルミに比べると熱伝導率が約1000分の1と非常に低く、この点では樹脂サッシの方が遥かに優れていると言えるでしょう。

実際、樹脂製サッシの家は、アルミ製のサッシを使用している家に比べて、室内温度が夏場は2℃低く、冬場は4℃高くなるという実験結果が出ています。

出典 : リフォームナビ

 

要するに、樹脂サッシは金属サッシよりも機能面で優れており、はっきり言ってしまうと「上位互換」ということです。

ただし、その分値段も高いので、導入するかどうかは予算との兼ね合いになります。

 

我が家は樹脂サッシの窓を導入したのですが、実際に上記の効果を実感できるレベルで違いました。

個人的には、予算的に許せば樹脂サッシは非常におすすめです。

結露は温度差から起こる

結露のイラスト

そもそも結露とは、温度差によって生じます。

室内で暖められた空気がキンキンに冷えたサッシに触れることで、結露が発生するのです。

 

つまり、断熱性が高く、温度が下がりにくければ、結露は発生しないことになります。

言い換えると、「樹脂サッシは結露しにくい」というメリットと、「樹脂サッシは断熱性が高い」というメリットは同じと言うことになります。

 

窓において、断熱性は二つの意味(室内の温度を下げない、結露を発生させない)で重要だったのですね。

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真冬でも全く結露しない!

一般的に、冬には何かしらの暖房を使って部屋を暖めると思います。

我が家はエアコンとサーキュレーターを使って暖めていましたが、部屋を暖めると外気温との温度差が大きくなり、より結露しやすくなります。

参考記事 : 24畳のリビングを暖房とサーキュレーターアイ DC JETで暖める!

 

部屋の温度は暖房器具によって一定だと仮定すると、外気温が低い時は温度差が大きくなり、結露しやすくなります。

私の実家は金属サッシですが、冬はいつも結露していたようなイメージがあります。

 

しかし樹脂サッシの我が家は、冬の間一度たりとも結露したことはありませんでした

部屋が極寒だった、というわけではないので、樹脂サッシの効果は大きいと思います。

樹脂サッシの写真

▲我が家の樹脂サッシ。金属と違ってあまり冷たさを感じない。

窓の近くの「冷え」は窓の構造も影響

二重窓のイラスト

また、窓の近くの寒さも、実家と比べて明らかに違いました。

実家の場合、窓に近づくと、コンビニの冷蔵コーナーのような冷たさを感じていたのですが、我が家の場合はそれがありませんでした。

窓自体を触れば冷たいですが、その冷たさも実家の窓とは大きく異なりました。

 

しかしこれは樹脂サッシの力というよりも、窓が三重窓か一重窓かの違いだと思います。

結露の状況から、樹脂サッシには高い断熱効果があるのは間違いないですが、窓の大きさと比較してほんの一部であり、部屋全体への影響は窓に由来するものだと予想されます。

 

もちろん、サッシも断熱性が高ければ高いほど良いですが、樹脂サッシによって部屋の気温が2℃上がった、というのは言い過ぎのような気がします。

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大手ハウスメーカーでは樹脂サッシがデフォルト

では、樹脂サッシにすることによって、実際のところいくら値段が上がったのでしょうか?

非常に気になるポイントですが、残念ながらこの点はよく分かりません。

 

何故なら、積水ハウスでは樹脂サッシはデフォルトで、見積もりの段階から既に組み込まれていたからです。

樹脂サッシとトリプルガラス

▲最初見積もりからAGCのトリプルガラスと樹脂サッシが組み込まれていた。

樹脂サッシを外した見積もりを貰うこともできますが、樹脂サッシを導入するつもりなのに、興味本位で営業マンの手を煩わせるのも気が引けます。

 

積水ハウスだけでなく、大手ハウスメーカーは樹脂サッシがデフォルトだと思います。

感想、まとめ。選ぶなら樹脂サッシ一択!

我が家の窓ガラスは樹脂サッシ・三重窓になっていますが、この組み合わせは本当に快適です。

 

窓ガラスが大きいと開放感があり快適ですが、熱が逃げやすく冬場は寒くなりがちです。

そのため、窓ガラスが大きい家を建てる場合は、窓の性能はケチらない方が良いと思います。

 

窓ガラスを高性能にすることで電気代を節約することができるため、長い目で見ると負担するコストは少しずつ減ってきます。

最終的に得になる、とまでは思いませんが、快適性を加味しても、断熱性能の高い窓は快適そのものです。

樹脂サッシの写真②

▲数ある家づくりの選択の中でも、樹脂サッシは重要性の高い部類に入ると感じた。

 

大手ハウスメーカーの場合は最初から高機能なものを選んでいる場合が多く、中にはオーバースペックになる設備もあるかもしれません。

しかし実際に冬を越してみて、窓ガラスの快適性にはお金を払う価値がある、と実感しました。

 

限られた予算の中でどこまで何に拘るかは人それぞれですが、窓の性能は家づくりの中でも重要度の高い部類に位置すると感じました。

家づくりは悩むことも多いと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。

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