【考察】外国株式に投資する個人投資家が増え続ければ、円安に進むのでは?

私は現在31歳の個人投資家、ということになりますが、まだまだ「若手投資家」の部類に入ってくると思います。

そんな私の同世代の投資家は皆、S&P500をはじめとした外国株式に投資をしています。

インターネットが便利になり、誰でも手軽に、安い手数料で外国株式を購入できるようになったのが理由として大きいと思います。

 

しかしふと思ったのですが、こういった流れが今後も継続した場合、日本円は積極的に外貨に換えられ、円安に進むのではないでしょうか

考察と、調べたことについてまとめていきます。

※本記事はあくまでFP2級レベルの素人が勉強しながらまとめた内容ですので、参考程度に留めてください。また、投資判断は自己責任でお願いします。

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若手個人投資家は日本以外に投資する人が多い

世界地図のイラスト

私は全世界株式(オール・カントリー株式)をメインの投資先にしています。

積立の投資信託は、eMaxis slim 全世界株式(除く日本)で、日本以外の全ての国に分散投資をしています。

参考記事 : 【投資信託】私がS&P500ではなく全世界株式(除く日本)を選ぶ理由【ETF】

 

私の周りでも、将来への不安と金融リテラシーの高まりから、若くして投資を始める人が増えています。

しかしその中でほとんどの人が、日本以外の株式を投資対象としています。

将来への日本に対する成長期待の低さから、日本株をメインに投資しようという人は少ないのです。

円安リスクはあるが円安にはなっていない

円安ドル高のイラスト

少子高齢化、生産性の低下、学力の低下など、日本の国力を危ぶむ声はたくさんあり、諸外国からマネーが入ってこなくなれば、円安に傾く要因になります。

日本人の多くは日本の将来に悲観的ですし、別に外国人投資家も皆日本の将来に楽観的、というわけではありません。

 

それでも円が買われ、円高が維持されるのは、相対的な価値の安定、悪く言えば先進国であり安定していながら、相対的なデフレ通貨だからです。

インフレが起こればその国の通貨の価値は漸減するわけなので、諸外国と比べてインフレが起こらない円は買われやすい、というわけです。

・・・と、モーニングサテライトでやっていました。笑

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個人投資家が日本円で外国株式を買う行為は、円安要因になる

株券のイラスト

円を売ってドルを買えば、円安になるわけですから、個人投資家の外国株式購入が更に広がれば、それは円安要因になります

日本はまだまだ資産運用の割合が低いですが、それも徐々に改善されつつあるように感じます。

 

実際、20代、30代で投資を始める人は年々増えていますし、自分の周囲にも証券口座を開く人が明らかに増えてきました。

これから先、日本人の投資家割合は増えていくことが予想されますし、その人たちはおそらく、日本株ではなく米国株等の外国資産を中心に投資をしていくのではないでしょうか。

もしそうなれば、それは円安効果になり、外国資産を持つ人は更に得をする、という好循環になるのではないでしょうか

日本に住み続ける限り、今度は外貨を円に換えることになる

お金のイラスト

しかしそう単純に行くわけはないですよね。

皆が皆、日本円をドルに換え、外国株式に投資をすれば、確かに円は売られドルは買われていきます。

その行為は円安に作用することは間違い無いでしょう。

 

しかしその人が日本に住んでいる限り、お金の使い先は日本になりますので、キャピタルゲインやインカムゲインは、最終的に日本円になって消費されます

つまり、その時にドルは売られ、円が買われる「円高要因」になるのです。

 

結局のところ、日本で暮らしている限りは、ドルを売って日本円を買って生活するしか方法はないため、それは円高要因になります。

日本を脱出しない限り、円という通貨のリスクには晒され続けるわけですね。

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キャピタルフライトという事象

飛行機で飛び立つイラスト

日本の経済悪化からキャピタルフライト(資産逃避)を行う人が増えているようです。

キャピタルフライトとは、以下のように定義されています。

資本逃避。

政治や経済の混乱などにより信任を失った国から、他国へ資金を一斉に移動させることを示す場合が多い。

出典:野村証券

 

最初読んだときは、「日本の将来に期待を失った人が、外国の株式等に資産を移すことかな?」と思いましたが、実際はそうではないようです。

私も勉強したばかりですが、一般的には外国に資産を移し、外国に住み、外国で消費する、ということを指すようです。

「逃避」なので、最終的に自国に戻す予定で投資をすることとは異なります。

また、あくまで逃避させることなので、積極的にリスク資産を買い向かう行為とも異なるようですね。

 

つまり、キャピタルフライトは一定以上の富裕層が、経済悪化や政治混乱、それに伴う増税等を忌避して、外国に一気に資産を移すことのようです。

これは円安方向に影響を与えますが、そもそもこういった人が続出するレベルになると国家存続の危機なのかもしれません。

最近では一部の人々が日本を脱し、海外へ移住する様子も見られますが、少し悲しくなると同時に、危機感を覚える話ですね。

感想、まとめ。外国資産を持たないことはリスクの一つ

お金を育てる人のイラスト

日本を脱して海外に移住する、という決断は、並大抵の人にはできません。

いくらそっちの方が金銭的に有利でも、新たな文化に慣れていくのは相当なエネルギーが必要です。

友人もいなくなれば親せきからも離れ、子供がいれば転校させなければいけませんので、お金では表せないデメリットがあります。

 

今後円安になるかは分かりませんが、外国株式等の資産に積極的に投資する風潮が、今の日本にはあります。

早め早めから外国資産を持っていた人とそうでない人とで、経済的な格差が広がる可能性は十分にあります。

取り残されて貧乏にならないよう、リスク許容度の範囲内で積極的に投資を行うべきだと思います。

 

投資は危険だという人もいますが、資本主義経済のもとで暮らしている以上、リスクは避けられません。

銀行口座にひたすら貯金する行為は、日本円という通貨に全力投資しているに過ぎません

 

将来の株価は誰にも分かりませんが、少なくとも、過去の努力の積み重ねであると言えます。

どのような投資判断をするにせよ、「コツコツ」が大事なのは間違いないでしょう。

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