「楽天」と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
多くの人は「通販サイト」というイメージがあると思います。
しかし、実はうまく使えば非常に得ができるサービスが多く、近年再び注目を集めています。
そこで、もうすぐ100万ポイントゲッターの私が、楽天サービスのお得な使い方をご紹介します。
なお、楽天市場におけるSPUの対象サービスは定期的に見直されておりますので、最新の情報は必ず楽天の公式サイトをご確認ください。
楽天スーパーポイントは「お金」だと思っていい
楽天グループのサービスを使うと貰えるのが、楽天スーパーポイントです。
「なんだ、ポイントか」と思うかもしれませんが、楽天スーパーポイントは他のポイントと一線を画しています。
楽天ヘビーユーザーの私からすると、楽天スーパーポイントはもはや「お金」とほぼ同等の価値があります。
もちろんお金には敵いませんが、極端な話、10%上乗せしてくれるなら、給料を楽天スーパーポイントでもらっても良いくらいです。
たとえば、楽天スーパーポイントは、楽天証券で投資信託を購入することができるので、それを売却すれば現金に変わります。
また、楽天Payで使えばスーパーやコンビニ、飲食店等で支払いができるので、楽天Payにおけるポイントは現金と変わりません。
楽天カードで使用した支払いを楽天ポイントで行うこともできますので、クレジットカードが使えるお店であれば楽天ポイントで買い物ができる、とも言えます。
このように、楽天ユーザーであれば楽天スーパーポイントはお金のような使い方ができるのです。
楽天はサービスを複数活用するとお得(SPU)
では、楽天市場で買い物だけしていれば楽天で得ができるかと言うと、そうではありません。
むしろ、楽天市場だけしか使わないのであれば、amazonの方がお得な場合も多々あります。
楽天は様々なサービスを活用することで、楽天市場でのポイント倍率が上がる「SPU」というサービスを展開しています。
SPUとは、スーパーポイントアッププログラムのことで、楽天のサービスを使うと、楽天市場でのポイントアップ倍率が上がるというものです。
これを活用することで、いつでも高倍率でポイントを獲得することができます。
使い方次第でポイント倍率は10倍を超えますし、キャンペーンをあわせれば40倍を超えることもあります。
初期倍率が1倍なので、40倍というのはつまり、買い物の40%分がキャッシュバックされる、という意味です。
スポンサーリンク楽天は赤字にならないの?
こんなにポイント倍率を上げて楽天は赤字にならないの?と思うかもしれませんが、SPUを活用するには複数の楽天サービスを利用する必要があります。
楽天側はそれぞれのサービスで利益を生み出しているため、楽天市場でまとめて還元しても、赤字にはなりません。
また、キャンペーンでもらえるポイントには上限やエントリー条件が設定されていることが多くあります。
これらは、過去の膨大なデータから平均購買金額等を算出し、黒字になるよう計算されています。
それよりも、囲い込みによる効果に期待しているということでしょう。
楽天初心者がまず使うべきサービス
では、楽天でどのようなサービスを使えば良いのでしょうか?
楽天グループにはサービスがありすぎて、全てを使うことは不可能です。
そこで、初心者がまず使うべき楽天のサービスをご紹介します。
金融関係のサービスが多いのですが、私からすると楽天は通販企業ではなく金融企業というイメージです。
そのため、金融系のサービスを使わなければ始まりません。
楽天市場
まず、言わずと知れた通販サイト、楽天市場は必ず使う必要があります。
楽天市場を使わないと始まらないので、楽天経済圏に入ろうとしている人は、メインの通販サイトをAmazonから楽天に切り替える必要があります。
ここで注意が必要なのは、楽天市場はポイントを使う場所ではなく、ポイントを貯める場所、ということです。
楽天市場は楽天カードで決済することでポイント還元率が高くなるため、ポイントを使って買い物をすると損をしてしまいます。
もちろん、楽天市場で使ってはいけないわけではないですが、楽天スーパーポイントは他の楽天サービスで使うのがおすすめです。
楽天カード
楽天サービスを利用するにあたって必須なのが、楽天カードの作成です。
楽天カードはテレビCMでもお馴染みですが、どこで使っても1%のポイント還元を受けることができます。
年間500万円の出費をする人が全て楽天カードに切り替えれば、5万円返ってくる、というイメージで良いでしょう。
また、楽天市場では楽天カードで買い物することでポイント倍率が上がりますし、楽天カードで決済することが条件となっているキャンペーンも多々あるので、楽天を活用する際には必須です。
なお、ゴールドカードやプレミアムカードもありますが、基本的には元が取れないので必要ありません。
作成するのは通常カードで十分でしょう。
↓楽天カードは作成するとポイントがもらえるキャンペーンも多いので、気になる人をチェックしてみてください。
楽天Pay
PayPay(ペイペイ)をはじめとするQRコード決済は、楽天のサービスにもあります。
楽天Payは最大1.5%の高還元率である、という点も特徴ですが、何より期間限定ポイントで支払える、という特徴が魅力的です。
楽天スーパーポイントには一般ポイントと期間限定ポイントがあり、期間限定ポイントは用途が限られるため、どうしても余りがちです。
そこで、期間限定ポイントの最もおすすめの使い方が、楽天Payで使うことです。
楽天Payの設定画面で「ポイントを優先して使う」としておけば、期間限定ポイントがあれば自動的に使用してくれます。
楽天銀行
楽天カードの引き落としを楽天銀行にすることで、楽天市場でのポイント倍率が+1倍となります。
楽天銀行は上記のサービスと比べて必須ではありませんが、長期で楽天を使うつもりなら、作っておいた方が良いでしょう。
楽天銀行自体、ネット銀行として手数料やサービス面でも優秀で、非常に使い勝手が良いです。
ポイント倍率関係なしに、メインバンクとして使うことができるサービスです。
これから楽天経済圏に入ろうとしている人は、口座開設しておくことをおすすめします。
スポンサーリンク利用するものがあれば積極的に使うべきサービス
上記でご紹介したのが、楽天経済圏に入るなら必須ともいえるサービスです。
そしてこれからご紹介するのは、「もしこのサービスを使っているなら楽天に切り替えた方が良いサービス」です。
そのため、興味のないサービスは無理に利用する必要はありません。
しかし自分の趣味嗜好と照らし合わせて、普段から利用するサービスがあるなら、「どうせ使うなら」という感覚で切り替えるのが良いでしょう。
楽天証券
投資による資産形成を行っている人は、楽天証券にサービスを移すことをおすすめします。
楽天証券では投資のたびに楽天スーパーポイントを獲得することができますし、投資信託であれば保有するだけで毎月ポイントがもらえます。
※手数料コースやファンドによって異なります。
楽天証券では通常ポイントを使って投資をすることができるので、通常ポイントのメインの使い方になります。
また、月に1回ポイントを使って投資をするだけで、楽天市場のポイント倍率も上がりますので、資産運用に興味がある方はおすすめです。
楽天モバイル
格安SIMでも良いよ!という方は、楽天モバイルがおすすめです。
第4のキャリアと言っても現状は格安SIMなので、通信速度には期待しない方が良いです。
しかしながら、低速モード下でも1Mbpsの通信速度が出るのは大変優秀で、実質無制限で、YoutubeやHulu、Amazonプライム等を見ることができます。
また、業界最安値の料金体系なので、多くの方が安くなると思います。
SPUによって楽天市場でのポイント倍率がアップすることを差し引けば、スマホ利用料金をかなり抑えられるでしょう。
↓楽天証券はこちら
楽天トラベル
旅行が好きで、旅館等を自分で予約する場合は、楽天トラベルがおすすめです。
利用額に応じたポイント還元があるのはもちろん、月1回利用することで楽天市場のポイント倍率を+1倍にすることができます。
たくさん買い物した月などは、ポイントアップ効果によってタダも同然の金額で旅行することができる場合もあります。
楽天トラベルでは、航空券とセットになったプランや、レンタカーとセットになったプラン等もありますので、旅行する際は必ずチェックするようにしましょう。
なお、楽天カードを使っている方は毎月1,000円引きのクーポンも貰えますので、そちらも要チェックです。
あわせて、「旅得キャンペーン」というものにエントリーするとポイントを大量獲得できますので、予約前に開催しているかどうかをチェックしましょう。
↓楽天トラベルはこちら
楽天ひかり
ご家庭でひかりwi-fiを利用している場合、楽天ひかりに切り替えるのもありです。
楽天ひかりの通信速度は時間帯等にもよりますが、100Mbpsくらいは出ますので、動画を見たり、映画を見たりする分には十分です。
「爆速」というわけではないので、高画質のオンラインゲームをガンガンやるような場合は、考えた方が良いかもしれません。
こちらも楽天ポイントが貯まるのと同時に、楽天市場での買い物の倍率が上がるようになりますので、切り替えるとお得な場合も多いです。
我が家はアマゾンプライムで映画を見たり、youtubeを見たりしますが、ストレスを感じたことはありません。
メッシュwi-fiを使っている、というのも通信環境が快適な要因なので、通信速度にお困りの方は下記の記事もご参考にしてください。
参考記事 : 【DECO】一戸建てだとwi-fiの電波が届かない?メッシュwi-fiで解決!
↓楽天ひかりはこちら
楽天ブックス/楽天Kobo
楽天ブックスは本を買うところで、楽天Koboは電子書籍を買って読むサービスです。
楽天ブックスと楽天Koboは非常に紛らわしいのですが、ざっくりと「紙の本は楽天ブックス」で、「電子書籍は楽天Kobo」と覚えておけば良いでしょう。
楽天ブックスと楽天Kobo、どちらもSPUの対象となっているため、利用するとポイント倍率が上がります。
しかしそのためにわざわざ書籍を買うほどのメリットはないので、どうせ本やCDを買うなら楽天ブックスにしよう、程度の認識で良いと思います。
↓楽天Koboのサービス
楽天ビューティー
ホットペッパーなどのサービスを使って美容室等の予約を取っている場合は、楽天ビューティーで代替が可能です。
楽天ビューティーを使えばポイント倍率が上がりますので、楽天市場でたくさん買い物をする月に使えば、かなりお得に使うことができます。
基本的にホットペッパービューティーと同じようなサービスですが、割引率やクーポン等に違いがあります。
SPUでの総合的なポイント還元を考えると楽天ビューティーの方が得になることが多いようですが、詳細は店舗ごとに比較してみないと分かりません。
その月の楽天市場での買い物等を加味し、最終的にどちらが得かを比較し、サービスを利用するのがおすすめです。
↓楽天ビューティーはこちら
Rakuten Fashion
楽天市場で洋服も買うことができますが、ファッションに特化したのが「Rakuten Fashion」です。
こちらも洋服を買わない人が無理に利用するサービスではなく、「どうせ使うなら」という感覚で良いでしょう。
有名ブランドが一通り揃っていますので、お気に入りのブランドがある方は値段を見比べて見てはいかがでしょうか。
こちらのSPUの対象となっていますので、楽天市場でのポイント還元も含めて、どのサービスを使うのが得になるのか考えるようにしましょう。
↓Rakuten Fashionはこちら
楽天生命
楽天生命では、生命保険をはじめ、医療保険やがん保険に加入することができます。
私も楽天生命で保険に加入していますが、ネット型の保険だけあって価格は安いです。
ただし、サービスは自分で考えて加入する必要があるので、いざという時に役に立たない、ということがないよう、良く調べてから加入するようにしましょう。
楽天生命は保険料が安いのに加え、楽天カードで決済すれば楽天市場でのポイント倍率が+1倍となるので、非常にお得なサービスです。
ただし、既に入っている生命保険を解約すると損失が出る場合があるので、その場合はその損失とこれからの差額をよく計算してください。
基本的には、無理に解約してまで加入するメリットは小さいと考えています。
少し手間だが得はできるサービス
もう一つ、手間はかかりますが、やれば確実に得ができるサービスもあります。
しかしそれなりに手間がかかるので、利用するかはお任せします。
とは言え、基本的にはタダでポイントがもらえるので、試しに一度使ってみてから決めて見るのが良いかもしれません。
こういった「コツコツ系」は、かなり好みが分かれるところだと思います。
楽天Pasha
楽天Pashaは、普段街中で買ったもののレシートを写真で送ることで、ポイントがもらえるサービスです。
また、楽天Pashaでおすすめされている商品を買ってレシートを送ることで、更に高いポイントを貰うことができます。
そして月間100ポイントを獲得すれば、SPUの対象になります。
しかし100ポイント稼ぐためには、楽天Pashaでおすすめされている商品を買わなければいけないので、たまたま欲しい商品があれば得ですが、わざわざ買ってしまってはあまり得になりません。
私が使った感覚では、自分が欲しい商品がたまたまリストアップされることは稀で、チェックする方が手間なので楽天Pashaは使っていません。
楽天ウェブ検索
楽天ウェブ検索は、Googleのような検索を楽天オリジナルでできるものです。
楽天ウェブ検索のアプリをダウンロードし、1日5口検索(5回検索)以上することで、ポイントを獲得することができです。
5口検索することでもらえるポイントはほぼ1ポイントなので、あまり得ではありませんが、楽天市場では「楽天ウェブ検索でポイント+1倍」というキャンペーンを開催しているので、これを使うとかなり得になります。
キャンペーンは毎月開催されており、楽天ウェブ検索で1日5口を5日間検索すればクリアとなります。
このキャンペーンがある限りはそれほど手間なく得ができるので、私は毎月確認するようにしています。
↓楽天ウェブ検索のダウンロードはこちらから
楽天スーパーポイントスクリーン
まさに「ポイ活」をするためのアプリが、楽天スーパーポイントスクリーンです。
動画を見たり、サービスを利用したりすることで、ポイントを貯めることができます。
暇つぶしにはちょうど良いですし、コツコツ作業するのが得意な人は向いているかもしれません。
動画や広告を見るだけでは貰えるポイントが少ないので、通信料やチェックする手間を考えると、そこまでおすすめではありません。
しかし手すき時間に確実に得ができる、ということで、やらないよりはマシだと考えると良いでしょう。
ポイント倍率を上げたらこう使おう!
当たり前ですが、ポイント倍率上げただけではポイントは入ってきません。
ポイント倍率はあくまで楽天市場でポイントを利用した際に付与される倍率なので、楽天市場で買い物をしなければ始まりません。
「私そんなに通販使わないし・・・」という方もいるかもしれませんが、実は使おうとすれば使える部分は多々あります。
これから楽天を使おうとしている方は、ぜひ以下の点を意識してみてください。
店舗での購入もまずは楽天市場で価格を調べてから
普段あまり通販を使わない人でも、街中で買い物はすると思います。
買い物をする際に、楽天市場で価格を調べるクセをつけることが重要です。
楽天市場で価格を調べる際は、ポイント還元されるポイント数を「キャッシュバック同等」として考えるようにしましょう。
先程ご紹介した通り、楽天スーパーポイントはもはや現金のようなものです。
もちろん、値引きや現金還元と比べると、ポイントには期限や使い方が定められているため、不便です。
しかしこれだけ楽天経済圏に入っている人は、何ポイントでも使い道はあります。
楽天スーパーポイントを賢く使う術を知っていれば、楽天市場によるポイント還元はキャッシュバックのようなものだと考えて良いでしょう。
普段買い物をするとき、ポイント還元を含めた価格で調べ、店舗で買うか楽天市場で買うかを検討するようにしてください。
ただし、通販である以上お届けまで時間を要するので、スケジュールや配送遅延リスクについても検討しておくようにしましょう。
楽天市場では医薬品も買える
楽天市場で買えるものは、多岐にわたります。
一見買えなさそうなものでも、楽天で購入できるものがあります。
例えば、ドラッグストア等で売っている医薬品も、楽天市場で購入することができます。
楽天市場にはツルハドラッグ等のドラッグストアが出店しており、それらを通じて医薬品を購入できます。
他にも、「楽天・西友ネットスーパー」を使えば、近くに西友があれば生鮮食品も買うことができます。
楽天市場はただの通販サイトではなく、ネット上の大型ショッピングモールのようなイメージです。
ふるさと納税は必ず楽天で行う
もう一つ重要なのが、ふるさと納税を楽天市場で行うことです。
楽天の場合、ふるさと納税は楽天市場内で行うため、SPU等のポイント倍率がそのまま維持されます。
ふるさと納税は所得や家族構成によって異なりますが、仮に10万円寄付する場合、ポイント10倍なら1万ポイント還元されることになります。
そもそもふるさと納税は自己負担2,000円なので、この時点で逆ざやとなっており、確実にやらなければ損します。
更に返礼品ももらえるということで、ふるさと納税を楽天市場でするかどうかでかなり差が出てきます。
ふるさと納税でも各種ポイントアップキャンペーンの対象となる場合が多いため、キャンペーンを駆使したタイミングで寄付するのがおすすめです。
感想、まとめ。楽天をフル活用して家計の底上げを!
我が家は楽天経済圏に入り、様々なサービスを楽天で固めています。
楽天だけでなく、他社サービスでも「複数サービスを利用することで得する」ということは多々あります。
しかし楽天の場合、展開するサービスが非常に多いため、サービスを統一しやすい特徴があります。
加えて、楽天のサービスは業界最安値圏にあることが多く、仮に一番でなくても、ポイント倍率を加味すればお得になる場合がほとんどです。
ポイントのためにわざわざ新しいサービスを使う必要はありませんが、既に利用しているサービスであれば楽天のものを利用するのがお得です。
たかがポイントと侮ることなかれ、「塵も積もれば山となる」とはまさにこのことで、長い目で見れば大きな違いが出てくることでしょう。