新居に引っ越してから1年が経った~という記事をいくつか書いていますが、それを書いているうちにも数ヶ月経ちました。
もう2度目の夏が始まりますが、今回は樹脂畳についてレビューしていきたいと思います。
樹脂畳とは、い草ではなく樹脂素材で作られた畳のことで、い草の畳とはやはり大きく異なります。
最近樹脂畳は多くの家で導入されていますが、実際に住んでみてどうなのか、感想を書いていきます。
我が家は樹脂畳を導入!
我が家はリビングの横に和室があります。
全てリビングにしても良かったですが、リビング横に和室があり、ゲストルームにもできるのは使い勝手が良いです。
▲樹脂畳を採用した我が家の和室。今は子供のおもちゃ置き場になっている。
私の価値観として、手間がかからず耐久性が高い(コスパが良い)ものに惹かれる傾向があり、樹脂畳も大変魅力に感じていました。
樹脂畳は本物の草ではないため、カビやダニが発生しにくく、水や油に強いため手入れも簡単です。
樹脂畳も劣化しないわけではないですが、本物の草と比べたら劣化のスピードは遅いです。
そんなわけで樹脂畳を選択した私ですが、実際に1年間超住んでみた結果、結論としては「樹脂畳で良かった」と思っています。
「畳らしさ」はい草にしか出せない
樹脂畳の最大のデメリットは、い草特融の「畳らしさ」がないことです。
い草の畳は独特の匂いがしますし、やはり樹脂畳とは肌触りや弾力性も若干違います。
実家の和室で寝転んだ時のあの懐かしさは、樹脂畳では感じることができません。
この何とも表現しがたい感覚は、やはり本物のい草でなければ出せないものだと思いますので、この点を重視するのであればい草畳がおすすめです。
スポンサーリンク寝転ぶと気持ち良い!という良さは健在
しかし樹脂畳であっても、寝転ぶと気持ち良いのは同じです。
い草の気持ちよさとはまた少し違った感覚と言いましたが、こちらもフローリングの床とは違い、ゴロゴロと横になると気持ち良い感触です。
▲樹脂畳でも畳と同じように目が重なり合ってできており、似たような肌触りを味わうことができる。
樹脂畳はい草畳とは違いますが、「ああ、畳だ」と実感することはできますので、その点はご安心ください。
い草畳と樹脂畳、どっちが気持ち良いか?と問われると、それはい草に軍配が上がるような気がします。
しかし本当に微妙な差で、人それぞれの感覚によって異なると思います。
また、そんなに頻繁に寝転ぶものでもないので、畳に何をどこまで求めるかによって、い草畳と樹脂畳の選択も変わってくると思います。
手入れは楽ちん!ルンバに走らせている
樹脂畳のメリットとして、耐久性の高さと手入れの簡単さがあります。
樹脂畳は油ものをこぼしても、水拭きすることで簡単に手入れすることができます。
我が家も、ゲストが来た時には和室で食事をすることもありますが、食べ物を落としても簡単に掃除ができるのはメリットです。
▲見た目は畳そのものだが、耐久性の高さとメンテナンスの手軽さは樹脂畳の魅力の一つ。
また、我が家は普段、リビングはルンバに掃除をしてもらっていますが、その延長で和室もルンバに掃除してもらっています。
リビングと和室の間の段差をなくし、フルフラットにすることで、ルンバも通ることができます。
い草畳のメンテナンスについては調べていませんが、樹脂畳は耐久性が高いため、そこまで細かく気を配らなくても良いのも良い点だと思います。
(もちろん、樹脂畳にも正式な「正しいお手入れ方法」というのはあります)
スポンサーリンク匂いがないのはメリット?
我が家の和室の主な用途は、来客があった際の食事場所と、荷物を置いたりするゲストルームとしての利用です。
我が家のダイニングテーブルは最大5人までしか座れないので、それ以上の人数の場合は、和室にある大型テーブルを使って食事をします。
確かにい草の匂いはえも言えぬ魅力がありますが、主にゲストが使うことを考えると、匂いはない方が良いかもしれません。
もちろんい草に匂いがあっても良いですが、ゲストは特にそんなことを求めていないので、あまり拘る必要はないかもしれません。
また、畳の匂いは多くの日本人が好きですが、中には苦手な人もいるかもしれません。
樹脂畳は通販でも気軽に買える
なんと、樹脂畳はAmazonや楽天市場などの通販でも気軽に買うことができます。
置くだけで簡単に畳を再現することができ、コスパも良いため、気分転換をしたい方におすすめです。
▲通販で売っている樹脂畳の一例。ボタン一つで購入し、部屋の雰囲気を変えられる。(出典 : 楽天市場)
また、樹脂畳はい草畳と異なり、カラフルな色を選ぶことができます。
畳っぽい色の樹脂畳も、樹脂本来の色と言うわけではなく、畳に近い色に染め上げているだけです。
そのため、どんな色でも染めることができ、オリジナリティ溢れる部屋にすることができます。
建築時に和室を採用しなくても、家を建てた後に追加で樹脂畳を買う、というのも選択肢の一つですね。
感想、まとめ。い草に拘りがなければ樹脂畳は良い!
樹脂畳を使ってみた感想として感じたのは、機能面に優れ、便利だということです。
耐久性も高く、手入れも楽、フローリングとは違った気持ち良さもあるので、樹脂畳であっても和室の機能を十二分発揮してくれます。
しかし、どこかノスタルジックな気分になる、古き良き日本の「畳」という感覚は、樹脂畳ではどうしても実現できません。
もし畳に憧れた要因が、あのい草畳の感覚なのであれば、樹脂畳はあまりおすすめできません。
私も個人的にはい草の畳の方が好きですが、手間をかけてまでい草が良いとは思わないので、その辺りは価値観によると思います。
自分自身が和室や畳に何を求めるかをしっかりと理解し、樹脂畳にするか決めると良いでしょう。