【投資】買ったら売らない戦略で資産形成をする理由とメリット・デメリット

私は基本的に「一度買ったファンドは売らない」という戦略を取っています。

投資が好きだ、という割にこんな戦略を取る人は、そう多くないと思います。

なぜ私が「買ったら売らない」のか、その理由を説明します。

 

なお、あくまで私個人の投資スタイルであり、万人にとって良いものではありません。

自分に向き不向きがあると思いますので、このようなやり方をしている人がいるんだ、という参考にしていただければと思います。

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「買ったら売らない」戦略とは?

投資戦略を練る男性

「買ったら売らない」とはどういうことかと言うと、株式や投資信託等を、一度購入したら売らずに持っておく、という戦略です。

 

たとえば、一度買ったファンドで、「よくよく考えたらこっちの方が良いな」と思い直した場合も、購入済みのファンドは解約せず、次から買うファンドを買える、というやり方です。

たとえ、「このファンドよりもこのファンドの方が将来性がある」と考えたとしても、それを解約して買い替える、ということはしません。

一度買った株はあまり良いものではないと思っても、そのまま保有し続ける、というやり方です。

 

一見すると非効率的なような気がしますが、この投資スタイルが私の性分に合っているため、この方法で資産形成をしています。

一部個別株や手数料が高いファンドは売ることもある

お金が飛んでいくイラスト

ただし、全ての株式や投資信託を「絶対に売らない」というわけではありません。

そもそも個別株はあまり買いませんが、個別株も買ったら基本的に持ち続けます。

しかし、明らかに業績が落ちてきているような場合等は売却することもあります。

 

また、投資信託の場合、手数料が高いファンドは売ることもあります

全く同じ投資先でより手数料が安いファンドが出た場合は、そちらに乗り換えます。

 

また、信託報酬が0.5%以上のファンドで、長期に渡り想定したパフォーマンスが出なさそうな場合、損切する場合もありますし、逆に利確する場合もあります

自分ルールでは、信託報酬が0.5%を超えるファンドは超長期では保有せず、一定期間で売却します。

基本的にはインデックスファンドメインなので、信託報酬は0.2%以下を心がけています

なので、執筆時現在では信託報酬が0.5%を超えるファンドは保有していません。

買ったら売らない戦略を取る理由

投資には向き不向きがあり、未来が誰にも分からない以上、自分ルールを確立するのは大事なことです。

一般的には〇%損したら損切、〇%得したら利確、というルールが多いです。

それが私の場合、「買ったら売らない」というルールです。

 

インデックスファンドであっても、高値で売って安値で買い戻した方がパフォーマンスは上がりますが、〇%ルールと一緒で、結局未来のことは誰にも分からない以上、機械的に対応することも必要だと考えます。

理由①:経験的に損をすることの方が多いから

お金で悩む人

私はあくまで長期的な資産形成を目的としているので、利益を出して生活費を稼ぐつもりではない、という点がまず挙げられます。

キャピタルゲインで生活しようとする場合、塩漬けファンドは死活問題になりますが、私の場合は塩漬けなら塩漬けで構いません。

(もちろん資産形成の道は遠ざかりますが・・・)

 

また、自分の経験上、値動きを気にして売買するよりも、結局買ったままの方がパフォーマンスが良い、という経験が多々あるからです。

たとえ、これまで積立していた投資先を「こちらの方が将来性に期待できるから」という理由で変えたとしても、それまで買っていたファンドを売却して買い替えることはしません。

 

確かに、理論上は「より将来性に期待できる投資先に、保有銘柄ごと変えた方がパフォーマンスは良くなる」はずですが、経験上、結局そうならないことが多々あります。

結論を言ってしまえば、私は投資が下手くそなため、予想が裏目に出ることも多いのです。

しかし私の判断ミスで投資したものも、超長期で持ち続けると9割方持ち直しますし、判断ミスと思ったものが大暴騰することもありました。

そのため、私のような投資下手は、握力強く握り続けることが大事だと学んだのです。

理由②:推奨される長期投資ができ、握力も強くなる

お金を育てる人のイラスト

長期投資が最強だ、というのは、ウォーレン・バフェットをはじめ多くの著名な投資家が言っています。

私はバフェットを崇拝しているわけではありませんが、よく「投資で最もパフォーマンスが良い人は、亡くなった人だ」という話も聞きます。

結局あーだこーだ売買を繰り返すよりも、そのままずっと持ち続けていた方が儲かっていた、という話です。

 

これらの話が本当かは分かりませんが、私の投資経験上、あながち間違いではないのではないかと感じています。

私のようなサラリーマンがちょっとした本やブログ、youtubeで情報収集するレベルでは、結局売らずに持ち続けた方が、パフォーマンスが高くなる傾向にあるのは実感しています

 

しかしいざ株価が暴落すると、どうしても狼狽売りをしてしまう心理が働きます。

そのため、長期投資を実現するための自分ルールとしても、「買ったら売らないルール」は有効だと思います。

理由③:ファンドのリバランスは追加購入で行う

ファンドを長期で保有する場合、定期的にリバランスをすることが推奨されます

例えば、先進国と新興国を50%ずつで保有していたとして、新興国の株価が大きく上昇した場合、いつの間にか先進国25%、新興国75%になっていることがあります。

その場合、新興国株を売却し、先進国株を買い、また50%50%になるように調整します。

投資信託のバランスファンドであれば、こういったリバランスを行っていくのですが、投資が上手な人はこのリバランスも上手な印象があります。

 

しかし私の場合「売らない」ので、リバランスは行いません。

しかし実質的に、労働収入を使って新たに買うファンドを変えることによって、少しずつポートフォリオのバランスを変えていくことはします。

サラリーマンとして働いている間は労働収入があるので、購入先を変えることで少しずつポートフォリオを変えていくことが可能です。

格好いい言い方をすれば、労働資本を減らして特定のファンドを購入することでリバランスを行なっているのです。

 

先程と似た話になりますが、私の知識レベルでは、結局リバランスしても裏目に出ることも多く、握力の強さで戦った方がパフォーマンスが良い、という傾向にあるからです。

理由④:ロナルド・リード氏の戦略でもある

株券のイラスト

有名な投資家に、「ロナルド・リード」という方がいます。

この方は決して富裕層ではなく、年収300万円のブルーワーカーでした。

 

そんなロナルド・リード氏が世の中を驚かせたのが、92歳で亡くなった時に資産が10億円あったことです。

ロナルド・リード氏は投資が趣味で、節約したお金でコツコツと投資をしていました。

 

そんなロナルド・リード氏が取っていた戦略が「買ったら売らない戦略」だったと言われています。

「買ったら売らない」という投資法が最良だとは思いませんが、決して悪手ではなく、私の性格にも合っているため、それをマイルールとしています。

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買ったら売らない戦略のデメリット

デメリットのイラスト

「買ったら売らない」というやり方も、決してベストな選択ではありません。

ベターな戦略ではあると考えていますが、しっかりと勉強し、知識をつけてトレードする方がパフォーマンスが良いのは想像に難くないでしょう。

買ったら売らない戦略を取る上で、私が考えるデメリットを書いていきます。

最大パフォーマンスが出せない

まず上述のとおり、限りある資金で最大パフォーマンスを出すためには、高い時に売り、安い時に買う必要があります

これをうまくできることが投資家としての腕の見せ所となるわけですが、「買ったら売らない戦略」というのは基本的にこれを放棄しています。

 

確かに、買う時はそれなりにタイミングを計りますが、それは大した差額になりません。

なぜなら、同じお金で売買を繰り返さないので、そのお金についての差額は一度きりだからです。

同じお金でも10回、20回と売買を繰り返せば、買い時の違いは大きく表れてきます。

 

同じ元金でキャピタルゲインを何度も得ることによって、そのお金が生み出す利益はどんどん膨らんでいくことになります

しかし一度買ったら売らない場合、そのお金で繰り返しキャピタルゲインを狙うことはできなくなります。

取引のスキルが向上しない

証券取引をする男性

買ったら売らない戦略の場合、売買する回数は圧倒的に少なくなります

株式投資は繰り返すことによって得られるノウハウも多く、買ったら売らない戦略では勉強する機会が減ってしまいます。

書籍等で学ぶことはできますが、実践を伴わなければスキルは向上しません。

 

私の場合、その結果「買ったら売らないのが自分ルール」という結論に至ったわけですが、それは一種の諦めに過ぎません。

本当は取引スキルを向上させ、どんどん利益を出していくことが理想なはずです。

買ったら売らない戦略は、トレードスキルの向上を半分放棄した、守りの戦略であることを自覚しています。

ファンドの数が大量になる

もう一つ、買ったら売らない戦略は、保有ファンドの数が大量になる、というデメリットもあります。

 

個別株も投資信託も、その時興味を持ち、買い時だと思って買っても、後で考え直すことがあります。

買ったら売らない戦略では、考え直した場合でも、一度買ったものは売りません。

そのため、数万円だけ買ったけど、やっぱりやめた、というものも、基本的には残しています。

 

それが積み重なった結果、複数口座に多種多様のファンドを保有することになり、管理が煩雑になります

(そして最終的に見なくなります。それはそれで良いですが。笑)

ファンドの管理は資産管理アプリで

買ったら売らない戦略の場合、資産形成アプリによって管理するのがおすすめです。

Money Forwordが有名ですが、個人的にはMoney Forwordの機能を使った野村の「One Stock」が見やすくておすすめです。

野村のonestock

機能が複雑すぎず、無料で使える範囲で十分活用できます。

 

我が家の場合、私の口座と妻の口座を含めて管理したいため、証券口座ごとのパフォーマンスも一目で管理できるのは大変助かります

また、国内株式でいくら、外国株式でいくら、投資信託でいくら、というアセットごとの管理もできるので、自分のポートフォリオのバランスを見るのにも役立っています。

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感想、まとめ。買ったら売らない、は悪手ではない

資産形成のイラスト

私は現在、買ったら売らない戦略を実践していますが、これが最良の選択ではないことは自覚していますし、生涯にわたってこの戦略を取る、という固い意志があるわけではありません。

今のところ、自分の性格からこれが一番確実に、安定した成果を上げられると判断したからです。

 

安く買って高く売り、繰り返しキャピタルゲインを得ることができれば、同じお金でもより多くのお金を生み出すことができます。

しかしそれは同時に、判断を誤れば損失が発生するリスクを抱えており、深い知識や技術が必要となります。

成長性が高いと考えた投資した企業やファンドも、その判断が正しかったのかは長期で考えなければ分からないことも多いです。

 

買ったら売らない戦略は、結果的に長期投資が実現でき、パフォーマンスが良くなることが多い、というのが私の経験則です。

この方針で投資したパフォーマンスは下記カテゴリでご紹介していきますので、参考にしてください。

参考カテゴリ : 金融資産・運用成績公開

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