我が家は2階リビングを採用しましたが、2階リビングの中にも、水回りについては2パターンあります。
それは、水回りも2階に持ってきて、リビングの横に設置するパターンと、水回りは1階に設置し、2階はリビングだけにするパターンです。
実際に約2年間、2階リビングの家に住んでみて、これらは一長一短だと感じました。
そこで、2階リビングの家において水回りを1階にするメリットとデメリットを、実体験を踏まえて書いていこうと思います。
なお、この記事における水回りとはお風呂と脱衣所のことで、キッチンは含めません。
(そもそも2階リビングを採用する方向けの記事のため)
リビングを2階にし、お風呂を1階にした
まず、我が家の構造ですが、2階にLDKがあり、1階に生活空間がある、と言う形です。
1階にはお風呂等の水回りはもちろん、寝室、子供部屋等も1階にあります。
つまり、2階はLDKと必要な収納だけで、他は全て1階に集めた形です。
▲我が家は二階リビングなので、階段を登った先にリビングがある。
我が家は注文住宅なので、家の間取り等は本当に悩みましたが、その中でもこの構造にするかどうかは最も大きな悩みポイントだったと思います。
他にも悩むポイントは多々ありましたが、水回りの位置等は家の構造そのものに影響するので、特に悩みました。
結果的に2階にLDK、1階に生活空間という間取りにしましたが、後悔はありません。
しかし実際に住んでみて、メリットとデメリットはあるな、と感じています。
2階リビング・1階水回りのメリット
まず、2階リビングで、水回りを1階にして良かったと感じる点から書いていこうと思います。
これが「2階リビング・1階水回り」のメリットですので、「2階リビング・2階水回り」のデメリットでもあります。
これから注文住宅を建てようとしている方は、一つ一つのメリット・デメリットについて、家族とよく話し合って決めることをおすすめします。
リビングを最大限広くできる
2階リビングを採用した家で、1階に水回りを置く最大のメリットは、2階を最大限広くすることができる、ということです。
お風呂、脱衣所、そしてそれに係る収納等を合わせると、5畳程度の空間が必要になります。
つまり、2階リビングを採用した家で、水回りを1階にすれば5畳LDKを広くできる、ということです。
▲我が家はお風呂場を一階、リビングを二階にしたため、リビングに最大スペックを振っている。
我が家は24畳のLDK、5畳の和室、7畳のインナーバルコニーを設置しています。
もしもお風呂が2階にあったら、LDKを19畳にするか、和室orインナーバルコニーを無くす必要があります。
限られた敷地の中で、LDKを最大限広く作るためには、水回りは1階にもっていく必要があります。
参考記事 : 【2階リビング】我が家の間取りを公開!拘りも解説【インナーバルコニー】
お風呂やシャワーの音が響かない
一般的な家庭では水回りは1階にありますが、最近は逆に水回りだけが2階、という家も増えています。
これは2階リビングの話ではなく、1階リビングで2階に水回りとし、最大限LDKを広くする、というものです。
1階リビング派の人はこれも選択肢の一つですが、お風呂屋シャワーの音は響きやすいため、真下にいるとかなり響きます。
1階がリビングであればそれほど気になりませんが、2階に水回りがあり、その下に寝室や子供部屋等がある場合、夜シャワーを浴びるとかなり響きます。
2階リビング・1階水回りにすることで、音を気にせずお風呂やシャワーを浴びることができます。
汚れた体をすぐに洗い流せる
1階にお風呂があると、家に帰ってすぐシャワーやお風呂に入ることができます。
子供はもちろん、私のようにアウトドアを楽しむ人は、汚い体で屋外から帰ってくることがあります。
そのまま家の中をウロウロされては、汚れをまき散らすことになってしまいます。
しかし2階にお風呂があると、玄関から廊下と階段を通り、2階まで上がらなければいけないので、家の中を通る必要があります。
我が家の場合は玄関から入るのはもちろん、お風呂場に直結するウッドデッキもあるので、そこからも直接お風呂場に行くことができます。
スポンサーリンク2階リビング・1階水回りのデメリット
実際に住んでみて、2階リビングの家で、水回り(お風呂関係)を1階に置くことは、一長一短だと感じています。
生活していて、1階に水回りがあって良かったな、と感じる時と、2階に水回りがあった方が良かったな、と感じる時があります。
1階に水回りを設置して良かった、と感じる時は、上記のように広いリビングを堪能している時などです。
反対に、2階にお風呂場があればな~と思うのは、次のようなタイミングです。
脱衣所が寒い
これが2階リビング・1階水回りの最大のデメリットだと思うのですが、冬は脱衣所が寒いです。
2階リビングを採用する場合、脱衣所だけでなく、1階は全体的に寒くなります。
参考記事 : 2階リビングでは1階や廊下、階段が寒い?寒さ対策は?
脱衣所は予め暖めておくことである程度対策ができますが、暖房でも設置していない限り、空間全体を完全に暖めるのは不可能です。
電気ストーブやダイソンのHot & cool等を活用することである程度は対策できますが、電気代は気になるところです。
お風呂が面倒臭くなる
リビングで寛いでいる時に、お風呂に入るのって面倒臭いですよね。
水回りとリビングのフロアを分けることによって、より面倒臭さが増します。
2階リビングで寛いでいる時に、お風呂を沸かしたり、脱衣所を暖めたりするために1階に降りるのが面倒です。
▲我が家の脱衣所。扉の外が廊下となっており、二階リビングへと繋がっているが、寛いでいる時にお風呂に入るのはなかなか面倒臭い。
手間としては大したことはないですが、こういった細かい動作の積み重ねは、思ったより人生の時間を消費します。
リビングとお風呂が同じフロアにあった方が、生活動線としては間違いなく楽です。
家族が帰って来ても分からない
子供が大きくなってきた時にデメリットなのが、「家に帰って来ても分からない」ということです。
2階のリビングで過ごしていると、誰かが1階の玄関から帰宅し、お風呂に入ったとしても、全く気づきません。
▲我が家の玄関。リビングを通らずにそのまま子供部屋に行ける構造なので、将来の不安はある。
また、子供部屋も1階にあるので、2階のリビングを通らずに部屋に入ることができるため、家族と全く顔を合わせなくても家に帰ることが可能です。
反抗期というものが来るかどうかは分かりませんが、そういったものが来た時に、リビングを通らずに生活できることはデメリットになります。
2階のリビングを最大スペックにしたいなら、水回りは1階が良い
世の中全体を見れば、リビングは1階に作る人が多いと思います。
それでも敢えて2階にリビングを作るということは、リビングに拘りを持って作っているのだと思います。
リビングは家族が憩う大切な場所ですので、家の中で一番拘る!という人も多いと思います。
2階リビングを最大限のスペックにしたいのであれば、水回りは1階にした方が良いでしょう。
2階は家族が寛ぐ場所で、1階は生活する場所、と切り分けることができるので、あとはどれだけ「2階リビングが過ごしやすい場所になるか」によって、人の動きは変わってきます。
▲リビングのスペックに全振りしているので、まさに「自慢のリビング」だ。
当然、物理的に快適な空間であることと、人(家族関係)が快適であること、このどちらも必要です。
こればかりは一概にどうとは言えませんが、2階リビングにフルスペックを振り分けるのは、メリハリが効いて良いと思います。
スポンサーリンク生活の利便性なら、2階に水回りがあった方が良い
私が今の生活において、自宅でよく使う場所は、リビング、トイレ、お風呂、そして寝室です。
基本的には2階のリビングで過ごしていますが、トイレは2階にあるので問題ありません。
トイレが1階にしかなかったら、相当面倒だったと思います。
寝室は1階なので寝る時は移動する必要がありますが、寝室とリビングが隣接しているのは音漏れの関係で推奨できません。
残りのお風呂を2階に設置すれば、一度家に帰ったら、寝るまでは2階から1階に降りることなく過ごすことができます。
その分リビングは狭くなりますが、生活の利便性だけを考えれば、こちらの方が便利です。
リビングの広さよりも、生活そのものの快適性を求める方は、水回りはリビングと同じ2階にあった方が良いでしょう。
感想、まとめ。家族とよく話し合って決めよう
我が家は2階リビングで1階に水回りですが、実際に住んでみた感想としては、「広いリビングで寛ぐ瞬間最高!家大好き!」「でもリビングと同じフロアにお風呂があればもっとよかった!」ということを同時に感じる感じです。
土地の広さが限られている以上、どちらかを取るしかありません。
実際に住んでみてもなお、どちらが良いかは判断しかねますが、「住めば都」というように、今の家の構造はとても気に入っています。
リビングから直接脱衣所に行けたら良いな、とは思いますが、この開放的なリビングがなくなってしまうのも惜しいです。