2階リビングの家を建てて、2度目の冬が過ぎようとしています。
改めて感じたことは、2階リビングって暖かい、ということです。
暖房を消して寝て、7時間後に起きてきても、まだ暖かいと感じます。
しかしそれは同時に、1階が寒いという意味でもあります。
また、2階リビングに繋がる階段を登り切った辺りから暖かくなるので、階段も寒いのが実態です。
この点について、私が感じた点と対策を書いていきます。
2階リビングは1階が寒くなりがち
1階リビングの場合、暖かい空気は上にいくので、2階もそれなりに暖かくなります。
(1階リビングと2階が繋がっている場合に限りますが)
1階を暖めると2階も自然と暖まるので、家の中でめちゃくちゃ寒い!という空間はなくなります。
しかし2階リビングの場合、2階で過ごしていると、1階は外気温をほんの少し暖めた程度の温度にしかなりません。
2階で暖めた空気は2階にしか滞留せず、1階は冷えたままだからです。
1階で生活している人がいれば状況は変わるかもしれませんが、我が家の場合はお風呂に入る時と寝る時以外は2階で過ごしているので、1階はいつも寒いままです。
1階全体を暖めるのはコスパが悪い
では、1階を暖めることはできないのかと言うと、いくつか方法は思い浮かびます。
しかし電気代や灯油代等のことを考えると、2階リビングなのに1階を暖めるのは非効率です。
就寝時も布団に入ってしまえば暖かいので、寝るだけであればわざわざ暖めるのは勿体ないです。
1階も暖めれば快適な暮らしにはなりますが、その分のコストとして電気代や灯油代を我慢できるかは、家庭ごとの経済状況や価値観によると思います。
廊下や階段が寒いのは、効率よく2階が暖まっている証拠
しかしよく考えてもらいたいのは、1階リビングは1階も2階も暖かい、というのは、暖房効率が良いからではありません。
その分、暖房なら電気代がかかり、ファンヒーターなら灯油代がかかっています。
結局、1階リビングで2階も暖かいというのは、2階まで暖まる分のエネルギーを消費しているのです。
そうであるならば、その分のコストを払えば、2階リビングであっても1階を暖めることは可能です。
例えば、1階は設定温度14℃(最低設定)で暖房をかけ、2階は22℃程度で暖房をかけておく、等の方法が考えられます。
1階が寒いのを我慢すれば、1階リビングで暖房をかけるよりもコスト削減を行うことができます。
コストを気にしないのなら全館空調を採用すべき
もしも、お金をかけても良いから家全体を暖めたい、というのであれば、全館空調の導入がおすすめです。
もちろん電気代はかかりますが、どの部屋も同じ暖かさというのは非常に快適ですし、ヘタに各部屋で暖房をかけるよりも安く済む場合があります。
1階リビングであっても同じことですが、暖房器具で部屋を暖める場合は、暖かい場所とそうでない場所は生じます。
全館空調は保守費も含めたランニングコストがそれなりにかかりますが、経済的負担があっても部屋ごとの温度差をなくしたいのであれば、これが最適解だと思います。
とは言え、後から全館空調にするのは困難なので、現時点で全館空調でない場合は、部屋ごとの温度差等は諦めるしかありません。
スポンサーリンクスポットで暖めるのが良い
私が2階リビングの家に生活してみて、そこまで温度差が気になることはありません。
我が家は水回りを1階にしているので、1階で寒いな、と感じるのは脱衣所と寝室です。
寝室は寝る前に暖房をつけておけば解決しますが、布団に入ってしまえば同じですし、電気代がもったいないのでつけていません。
寝室については暖めようと思えばできるため、価値観の問題なので気にする必要はありません。
問題は脱衣所です。
脱衣所には暖房がなく、お風呂に入る時にとても寒いので、スポットで暖める工夫が必要です。
Dyson(ダイソン) Hot & Cool
一番おすすめなのが、ダイソンのHot&Coolをはじめとした、温風の出る機器を使うことです。
これを使うと、Hot&Coolの前が暖かいのはもちろん、部屋全体を暖めることができます。
ダイソンらしい格好いい見た目で、小型でありながら強いパワーを持っています。
ストーブやエアコンのように暖まるわけではないですが、小さな部屋であれば室温を確実に底上げしてくれます。
「長居しないから、ちょっと暖かくなれば十分」という使い方に最適です。
ただし、お風呂上がりに風を直接当てると、肌が濡れていて寒いので、お風呂に入る少し前から脱衣所で稼働させておき、お風呂から上がったら切る、という使い方がおすすめです。
電気ストーブ
空間を暖める必要はなく、その前だけ暖かければ良い場合は、電気ストーブがおすすめです。
電気ストーブは瞬時に暖まり、風も出ませんので、濡れていても寒くありません。
遠赤外線が当たっている部分しか暖かくないのがデメリットですが、ちょっと着替える程度であれば十分です。
少し電気代はかかりますが、Hot&Coolと併用すると更に暖かく過ごすことができます。
最近はかなりデカい電気ストーブもあるので、快適性は増しています。
小型の石油ファンヒーター(急速点火が可能なもの)
もはや部屋ごと暖めたい!という場合は、石油ファンヒーターを置いてしまうのが最も手っ取り早いです。
エアコンがついている部屋ならエアコンでも良いですが、多くの脱衣所にはエアコンがついていないと思います。
また、エアコンは部屋を暖め始める最初に大きく電力を消費するため、長時間過ごさない1階の部屋を暖めるには少し効率が悪いです。
石油ファンヒーターであれば、空間を暖める力はもちろん、ファンヒーターの前はとても暖かいので、スポットで暖める力もあります。
灯油代を考えると最もお金がかかる方法ですが、納得できる快適性は得られると思います。
廊下や階段の寒さは全館空調しかない
ちょっとした部屋や脱衣所等は、上記の方法で暖めることが可能です。
しかし廊下や階段については、どうしようもありません。
我が家の場合も、2階のリビングでサーキュレーターを稼働させても、階段は寒いままでした。
▲二階リビングへ繋がる階段。リビングで暖房をかけていても寒い。
それだけ暖められた空気は上に上がりやすく、サーキュレーターの力を使っても限界があるということです。
階段や廊下に石油ファンヒーターを置いて暖めておく、ということも可能ですが、そこまでやるなら全館空調にした方が良い、というレベルです。
廊下や階段にずっといるわけではないので、基本的には我慢するとして、「急激な温度変化が命に関わる!」というような場合は石油ファンヒーターを設置するのが良いでしょう。
スポンサーリンク感想、まとめ。1階の寒さは、効率よく2階を暖めるメリットとトレードオフ
1階リビングで、且つ2階に繋がっている場合、1階の熱気で2階もそれなりに暖かくなります。
しかし当然ながら、これはその分の熱エネルギーを使っているので、電気代や灯油代といったコストがかかります。
これを良しとするかどうかは、人それぞれの価値観によるところだと思います。
私のような倹約家は、長時間生活する場所(リビング)を効率よく暖め、他はスポットで暖めたい、と考えます。
2階リビングは廊下や階段がどうしても寒くなりますが、その分お金が浮いていることを考えると、それほど悪いものではないのかもしれません。