二階リビングの間取りを作る時、悩んだ点の一つが「階段の前にドアをつけるかどうか」です。
階段の前にドアがないと、エアコンの風が1階まで垂れ流しになるので、効率が悪いのではないかと考えたからです。
ハウスメーカーからは「あまりドアを設置する人は見ない」と言われたので、余計悩みました。
最終的には、1階の階段上り口にドアを設置したのですが、これは正解だったと感じています。
我が家は1階の上り口にドアを設置
本当は2階リビングに入るところにドアを設置したかったのですが、ここに引き戸を設置しようとすると0.5畳ほどLDKが狭くなるため、断念しました。
間取りの問題もありますが、2階リビングから階段に繋がる部分には梁があり、ドアをつけるならそれを埋めなければいけないというデザイン的な問題もありました。
そこで、1階の階段上り口にドアをつけることで、階段自体を暖めたり冷やしたりする「非効率さ」はあるものの、上記の問題は解決できると判断しました。
1階の階段横には収納があり、そもそも引き戸が設置してあるので、その収納と重なるように引き戸を設置しました。
▲階段の途中からドアを見下ろした様子。普段はドアを開けているが、エアコンをかける時はドアを閉める。
邪魔にならないように引き戸にすべき
2階リビングのエアコン対策としてドアを設置する場合は、絶対に引き戸にすべきです。
引き戸とは横にスライドさせて開閉するドアのことで、一般的なドアノブのあるドアとは動き方が異なります。
開閉時にドアが邪魔にならないというメリットがあるのですが、逆に2階リビングに繋がるドアは引き戸でなければ邪魔すぎます。
そもそも2階リビングに繋がるドアはエアコン稼働時しか開閉させないため、1年のうち半分くらいは開けっ放しです。
引き戸であれば開けっ放しの時は気にならないので、あまり開け閉めしないドアにはぴったりです。
▲階段のドアを開けた様子。引き戸であれば目立たず、邪魔にもならない。
階段にドアを設置すべき!クーラーは効率が落ちる!
2階リビングでエアコンをかけている状態で、階段のドアを開けると、一気に1階の熱気が入ってきます。
冷えた空気は下に降りることから、階段の空間が一番涼しくなっています。
この事から、やはりできることなら2階の出入り口部分にドアを付けるべきだと思います。
しかし2階にドアをつけるのが難しくても、最低でも1階の階段入り口部分にはドアをつけた方が良いです。
もしもそこにドアがなかったら、1階の廊下や玄関まで全て冷やすことになってしまいます。
今考えるとそれはあまりに非効率で、本当に「ドアを付けて良かった」と感じています。
電気代もあるが、ドアがないとエアコンがパワー不足
2階リビングの出入り口にドアを付ける理由は、電気代が無駄にかかるというのが一番の理由です。
しかしそれと同時に、エアコンのスペックの問題もあります。
我が家は24畳のLDKに、30畳用のエアコンがついています。
しかし正直、このスペックでギリギリです。
▲数字上のスペックは足りているはずだが、実際にパワー不足を感じることもある。
24畳のLDK+階段の空間ということになるのですが、階段の空間は高さがあるため、おそらく4畳分くらいあるのではないでしょうか。
もしもこれで階段入り口にドアがなかったとすると、1階の廊下が少し冷えるだけで、LDK全体は冷やせなかったと思います。
スポンサーリンク暖房はまだマシだが、暖房もドアを付けた方が良い
温かい空気は上に上っていくため、暖房であればまだマシです。
しかし暖房をつけた状態で1階の階段入り口に立って見ると、内外の温度差を強く感じます。
つまり、温かい空気は2階にあがっていくと言っても、サーキュレーターで循環させているため、ドアを閉めた方が効率が良いといことです。
冷房の時と同じ話になりますが、エアコン効率だけを考えれば、暖房の場合でも2階にドアをつけるべきです。
1畳程度LDKが狭くなるのは嫌ですが、もっともっと間取りを深く考えれば、何かしら解決策はあったかもしれません。
後悔という程ではないですが、この部分にはもう少しエネルギーを使ってもよかったかもしれないですね。
2階にドアをつけると上り口で開けなければいけない
しかし2階にドアをつける場合でも、デメリットはあります。
2階リビングの入り口にドアを付ける場合、そのドアは階段の途中で開けなければいけません。
細い足場というわけではないので、階段で上りながらドアを開けるのは大変な話ではありません。
しかし階段を登りきる直前で止まり、ドアを開けなければならないのは、心理的には面倒です。
▲ここにドアが付いていたと考えると、少し手間はかかるし、踏み外す危険性もあったかもしれない。
また、両手が塞がるような重い荷物を持っている場合は更に面倒です。
総合的には2階リビングの場合は2階に出入口用のドアを付けるべきだと思いますが、そういったデメリットもあることを抑えておくと良いでしょう。
スポンサーリンクドア一枚挟むだけで、防音性能も大幅アップ!
2階リビングの出入り口にドアを付けるメリットは、エアコン効率の他に「防音性能の向上」があります。
私の実家は1階にLDKがあり、2階に子供部屋や寝室がありました。
2階の子供部屋や寝室にいる時、ドアを閉めればほとんど音は聞こえませんでしたが、それでも静かにすればテレビの音や話し声等はいくらか聞こえ漏れていました。
しかし2階リビングにして、更にドア1枚挟むことによって、テレビや笑い声くらいなら一切聞こえない完全な防音になります。
これだけ聞こえなければ、寝ている人に気を使うことなくリビングで寛ぐことができます。
▲一階の廊下側から見たドアの様子。このドアを閉めるだけで、一階の部屋への音漏れは大きく軽減される。
子供が赤ちゃんの時に、音を気にするストレスがないのは気持ちに大きなゆとりがありました。
感想、まとめ。2階リビングには絶対ドアをつけるべき!
2階リビングに繋がる階段の出入り口にドアをつけるべきか?という問いに対しては、自信を持って「つけるべき」と言いたいです。
このドアは2階につけるべきか1階につけるべきか、というと、それは2階につけるべきだと思います。
階段を暖めたり冷やしたりするだけでも、とても「電力を無駄にしている感覚」がありました。
私が節約志向なのでそう感じるのかもしれませんが、できることなら2階にドアを付けた方が良いと思います。
もちろん、我が家のように間取りやデザインの都合で叶わないこともありますが、それでもどちらかにドアは設置すべきだと思います。
もしも我が家にドアがなく、1階の廊下から玄関までエアコン垂れ流しと考えると、本当に電気代の無駄遣いになっていたと思います。
ハウスメーカーに聞くところによると、ここにドアを設置する人は少ないそうですが、私は間違いなく設置して良かったと思っています。
2階リビングにする予定の方は、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか。