家づくりにおいて、拘ったのが様々な家事動線です。
毎日行うルーチン業務をいかに軽減できるか、これを考えるのに時間を使いました。
たった1分の違いであっても、それを一生涯積み重ねると考えると、相当な時間になります。
また、1つ妥協すると他の点も妥協する癖がつき、1分ロスするものが3つ4つ発生し、3分、4分のロスになります。
便利家電を購入することもこれに繋がりますが、ちょっとした時短の組み合わせがQOLを大きく向上させます。
洗濯動線は拘ったポイント
様々な家事動線の中で、洗濯動線は特にこだわったポイントです。
洗濯は毎日のように発生する家事でありながら、多くの時間が取られる厄介者です。
未来にはきっと、洗わなくても汚れない繊維か、洗って干して畳んでくれるところまで自動でやってくれる家電が登場するかもしれません。
しかし現実としては、今ある技術や仕組みの中でいかに時短を目指すか、ということを考えなければいけません。
そこで、可能な限り洗濯機から物干し竿が近く、そして可能な限りクローゼットも近い、そんな動線を目指しました。
ハンガーのまま干し、収納することで畳む手間がなくなる
まず考えたのが、ハンガーにかけて干した洗濯物をそのまま保管し、着る時にハンガーから外せば良いのではないか、という考えです。
そうすれば、洗濯物を畳むという作業は基本的に必要なくなります。
これにはある程度の広さのクローゼット(もしくはウォークインクローゼット)と、物干し竿からクローゼットまでの効率的な動線が必要となります。
しかし逆にこれが実現できれば、洗濯物を畳むという行為自体がなくなり、かなりの時短になります。
我が家はこれを実現するため、洗濯機のある場所に部屋干し用の物干し竿、隣接する形でバルコニーそしてその隣にウォークインクローゼットを作りました。
▲我が家の洗濯機周辺の様子。青い線が出入り口を表す。
図面右端にあるのが洗濯機ですが、洗濯機の位置から1歩でフルフラットバルコニーに出ることができ、天日干しができるようになっています。
また、洗濯機の頭上に物干し竿があるので、天気が悪い日等は室内干しができます。
▲室内干しをするとかなり狭くなるが、仕方ない。なお、室内干し時は除湿機を稼働させておく。
また、洗濯機の位置から3〜4歩でウォークインクローゼット(WIC)に辿り着くことができるので、ハンガーにかけたまま収納することができます。
天日干ししたいかどうかによって同線は異なる
我が家は洗濯物を太陽の光で干したいと考えていたため、上記のような動線を考えましたが、そもそも乾燥機で十分、という人にとっては、この動線は不要かもしれません。
乾燥機を使って乾かすのであれば、ハンガーにかけるという作業が不要なので、そのままクローゼットに干せるのはメリットにはなりません。
しかしながら、乾燥機からクローゼットまでの距離が近いのは、どちらにせよメリットになります。
もし乾燥機を使うことが前提であれば、洋服を仮置きするスペースや畳むスペースを広めに確保した方が良いかもしれません。
また、洗濯専用のランドリールームを作る人もいるので、スペースがあれば一つの空間に入れてしまうのも良いでしょう。
スポンサーリンクウォークインクローゼットは3畳程度
我が家のウォークインクローゼット(夫婦用)は3畳程度です。
そもそも洋服をあまり持っていない夫婦なので、これで十分です。
おそらく、平均よりも持っている洋服の数は少ないので、「洋服をたくさん持っている」と自覚する人は、もう少し大きいウォークインクローゼットの方が良いでしょう。
なお、ウォークインクローゼットには普段着る洋服を中心に置いてあり、異なる季節の洋服や、あまり着ていない洋服は別の場所に保管しています。
我が家は収納スペースをかなり多めに確保したので、洋服の保管場所にはあまり困っていません。
衣替えの時は別の場所にある収納に畳んでしまう
上述のとおり、ウォークインクローゼットには現在の季節で着る洋服を中心に置いてあります。
私は持っている洋服の種類が少ないので、無理をすれば全ての洋服をウォークインクローゼットに収納することもできますが、洋服と洋服がくっつきすぎて使いにくいです。
もっと広ければすべての洋服をハンガーにかけておくのが理想かもしれませんが、残念ながらこれ以上のスペースを確保することが厳しかったため、断念しました。
そのため、季節の変わり目にだけ、今まで来ていた洋服を畳んで衣装ケースに収納する作業が発生します。
本当はこれも省略したかったですが、1年に数回しかありませんし、これ以上スペースを確保するのも困難だったため、断念しました。
スポンサーリンク洗濯動線は極力短く!歩数単位で拘った方が良い
洗濯動線を考える時は、洗濯機の場所、物干し竿の場所、そして収納するクローゼットまでの距離を、可能な限り短くすることをおすすめします。
考える時は、洗濯機から物干し竿まで何歩なのか、という歩数単位で考えることが必要です。
秒数単位で考えてしまうと、そもそも家の箸から端まで歩いても10秒とかからないので、大差ないように感じてしまうからです。
また、ドアの有無は洗濯動線において非常に重要なポイントとなります。
洗濯物を持った状態でドア開けるのは想像以上に面倒くさいです。
洗濯かごを一度床に置き、ドアを開けてまた持ち運ばなければいけません。
▲ウォークインクローゼット(WIC)に繋がるドア。作業時は予め開けておく。
この扉が2枚、3枚と増えれば増えるほど、洗濯の手間が増えていきます。
ドアの数は洗濯機から干す場所、しまう場所への距離に比例すると思いますので、結局は「選択動線は可能な限り短く」という結論になっていくと思います。
感想、まとめ。我が家の間取りを家づくりの参考に!
今のところ、我が家の洗濯動線にはとても満足しています。
洗濯機、物干し竿、クローゼットまで、考えうる最短コースで作れていると思います。
欲を言うならば、洗濯機のある場所をもっと広くして作業スペースを確保したかったですが、これは家の敷地面積が決まっている以上、どうしようもありません。
我が家はメーターモジュールのため、そもそも普通の家よりも多少広くなっていますので、あまり贅沢を言ってはいけませんね。
参考記事 : メーターモジュールで暮らしてみた感想。慣れたら戻れない!?
掃除や洗濯の家事をいかにして減らすか、というのは、QOLを上げる上で重要です。
家電は日々進化していきますが、自宅は一度建てたらそう簡単に変えることはできません。
家づくりは将来にわたって最善である保証がないからこそ、これまで培ってきた経験や知見、アイデアを総動員して考え抜く必要があると思います。
人によって何を重要視するか異なりますので、私の間取りが誰にとっても最良の選択であるとは限りません。
このブログを含め、様々な場所で広く情報収集を行い、自分だけの良い家づくりに活かしてください。