先日、子供に家の内側から鍵をかけられ、入れなくなってしまう、という事故が発生しました。
完全に親の不注意で、子供を危険な目に合わせてしまいました。
もう致し方なく、鍵を破壊して中に入ったのですが、その時の話を書いていきます。
子供は予想外の行動に出ることを改めて肝に銘じておかないといけない、と再認識させられました。
また、実はこの話は最後に「火災保険が下りて助かった」ということに繋がるのですが、その時のやり取りも少し特殊だったので、ブログに書いていきます。
家の内側から鍵をかけられてしまった
子供が2歳になり、ボタンを押したり、鍵を回したりできるようになりました。
想定外に動く範囲が更に拡大されている、ということを深く思い知らされました。
我が家にはリビングから繋がるインナーバルコニーがあるので、たまに家族でバーベキューをするのです。
真夏だったのでリビングはエアコンをかけ、バルコニーとの間の窓は締め切っていました。
食事が終わって片づけをしている最中も、エアコンがもったいないので窓を閉め、都度窓を開けて食器を台所に運んでいました。
しかし外に出て食器をまとめている時に、子供に内側から鍵をかけられてしまいました。
しかも我が家の窓は防犯ロックが自動でかかるようになっており、鍵を閉める時は簡単ですが、開けるときはボタンを一つ余計に押さなければいけません。
2歳の子供にはこれが難易度が高く、閉められるけど開けられない、という状態になってしまいました。
窓は全て防犯ガラス。玄関のカギを壊すしかない
我が家の窓は全て防犯ガラスになっており、金槌等で叩いても割れません。
巨大なハンマーであれば割れるかもしれませんが、作業としては現実的ではないでしょう。
そのため、家の中に入るためには、玄関の鍵を開けるしかありません。
昔ながらのギザギザの鍵であれば、鍵開けの業者ならピッキングで開けることができるそうですが、我が家は穴がボコボコ開いている鍵(ディンプルキーというらしい)で、これはピッキングでは開かないそうです。
▲ディンプルキーのイメージ。防犯性能が高い。
ディンプルキーを開けるためには鍵ごと壊すしかなく、我が家に残された選択肢は一つでした。
▲一般的なギザギザの鍵で開ければ、専門業者であれば簡単に開けられるらしい。
鍵は2個自動でかかるため、2個壊すしかない
しかも我が家の場合、鍵はワイヤレスで動くようになっており、自動で2個かかるようになっています。
防犯性のは非常に高いのですが、これでは2個壊さなければドアは開きません。
もちろん、2個壊せば2倍の作業量がかかりますが、子供を家の中に1人にして、万が一何かあったら大変なので、とにかく壊してもらうことにしました。
▲ドアの鍵を破壊する様子。円形の電動工具で切り落としていった。
冷静に写真なんか撮ってますが、心境はとても悲しかったです。笑
ただもうどうしようもないですからね、ひたすら待っていました。
スポンサーリンク鍵破壊と交換で148,500円
ディンプルキーを壊す方法はかなり物理的で、チェーンソーで切ってドリルで穴をあけ、文字通り「破壊」しました。
作業時間もそれなりにかかり、近所にもそれなりの音が響いてしまいました。
家主が立ち会っているから良いものの、一人でやっていたらかなり危ない人ですよね。笑
鍵交換にかかった費用は、次のとおりでした。
出張費用 | 5,000円 |
基本料金 | 3,000円 |
部品代 | 58,000円 |
作業代(夜間料金込) | 70,000円 |
サービス | -1,000円 |
消費税 | 13,500円 |
合計(税込) | 148,500円 |
これが高いのか安いのか分かりませんが、値切ってる場合ではないので、もうとにかく言い値で作業をしてもらいました。
火災保険適用がおりて、免責5,000円で済んだ
鍵業者のお兄さんと色々話をしていて、一つ良い情報を得ました。
それは、「たまに火災保険で降りることがあるみたいですよ。」という情報でした。
もちろん「たまに」という表現なのであまり期待はせず、ダメ元で保険会社に電話して、事情を説明しました。
すると、最終的に火災保険の適用対象として認めてくれ、免責5,000円だけの自己負担で済むことになりました。
保険という存在をすっかり忘れていた私にとって、本当に救いでした。
ちなみに我が家は東京海上日動火災保険が提供する、積水ハウスと提携の「シャーガード」に加入しています。
参考記事 : 積水ハウス提携の火災保険、東京海上のシャーガードが安かった話
本来は火災保険の適用ではない
保険会社から言われたのは、子供が内側から鍵をかけた場合は、本来は保険の適用対象にならない、とのことでした。
物が飛んできて壊れる、というような「偶発的な事故」でもなければ、「犯罪によって壊された」のではないからです。
しかし今回、2歳の子供が家の中に1人でいて、予測不能な大きな事故に繋がる危険があり、緊急性が高かったということで、「生命の危機があった」という条項?を適用してくれることになりました。
「自宅の鍵を内側から閉めてしまった」だけでなく、「子供が閉じ込められて危険だ」という読み方をすることで、火災保険の適用対象にしてくれたのです。
コールセンターのお兄さん、本当にありがとうございます。
スポンサーリンク「保険」という考えを教えてくれた業者にも感謝
今回は私のミスが招いたことですが、何事もなく済んで本当に良かったです。
迅速に駆けつけ、「保険適用」という存在を教えてくれた鍵業者のお兄さんには本当に感謝です。
私は自己負担を覚悟していましたし、「とにかくいくらでもいいから早く鍵を開けてもらう」ということで頭がいっぱいでした。
そのため、お兄さんから「保険会社に確認してみては?」と言われなければ、火災保険を適用するという考えすら思い浮かばなかったと思います。
そして広めの解釈で、保険適用をしてくれた保険会社にも感謝です。
感想、まとめ。ダメ元でも保険会社に聞いてみると良い
もし私と同じように、自宅の内側から鍵をかけられてしまい、鍵を壊して侵入した、という方がいたら、ダメ元でも保険会社に連絡してみることをおすすめします。
鍵交換でなく、窓を破壊したようなケースでも、同様の解釈で保険適用をしてくれる可能性があります。
とは言え、保険が支払われるかどうか微妙なラインなので、保険会社によって解釈は変わってくると思います。
また、今回は命の危険を伴う緊急性があった、という解釈をしてもらったので、子供の年齢や家の状況等によっても、適用可否は異なると思います。
もちろん、ご自身が加入している保険の種類や特約によっても適用可否が変わってきます。
しかしながら、私のように保険が支払われた事例もあるので、一度保険会社にと言わせてみる価値はあると思います。
もちろん、このような事が起こらないよう、親がしっかりと監視しておくことが最も重要ではあるのですが。