注文住宅を建てるのであれば、お風呂場の広さも選ぶ必要も出てきます。
お風呂は大きく分けて浴槽と洗い場があり、それぞれの広さやサイズを選ぶことができます。
また、注文住宅であれば色やデザイン等も自分で決めることができるので、楽しみながら決めたいところです。
実際に注文住宅で家を建ててみた私が、注文住宅におけるお風呂について考えたことを書いていきます。
浴槽は広い方が良いか?
家づくりにおいて、お風呂部分を作るにあたってまず悩むのが、浴槽の広さです。
浴槽は大きい方が良い、と思いつつも、浴槽を大きくすれば必然的に洗い場も大きくなり、お風呂自体の大きさが大きくなります。
家の面積が決まっているとすると、お風呂場を大きくした分、脱衣所やその他の部屋を小さくしなければいけません。
そこまでしてお風呂場を大きくした方が良いか?という問いに対しては、私は「浴槽は大きくした方が良いと感じる」と答えます。
確かに、浴槽を大きくすると他の部屋が狭くなりますが、お風呂場は0.5畳広くするだけでも、快適性が大きく変わります。
しかし例えば寝室ですが、0.5畳小さくすると確かに狭くはなるものの、慣れればその違いは分かりません。
要は、同じ0.5畳と考えると、お風呂場における0.5畳のインパクトは、他の部屋の0.5畳のインパクトよりも大きい、ということです。
洗い場も広い方が良いが、一定以上の広さはメリットが小さい
お風呂場は浴槽と洗い場で構成されているとして、四角形になりますので、浴槽が大きくなれば洗い場も広くなります。
更に洗い場だけを広くする必要があるかどうか、という点ですが、これはあまり必要ないように感じます。
▲我が家の洗い場。十分満足しており、これ以上広くしたいという要望はない。
もちろん洗い場も広ければ広い方が、開放感があって良いです。
しかし機能面で言えば、(介護等を除いて)洗い場は座るスペースさえあれば、それ以上広くてもそこまでメリットはありません。
浴槽は大きければ脚を伸ばせる等の機能的メリットがありますが、洗い場は一定以上の広さを超えれば、それ以上広くしてもあまり機能的メリットはありません。
結局洗い場が広くても、シャンプーボトルに手が届く鏡の前にしか座りませんので、他の部屋を犠牲にしてまでスペースを広くする必要はあまりないのではないかと考えます。
スポンサーリンク1600mm×1800mm(1618サイズ)のお風呂を作った我が家の感想
我が家のお風呂は、注文住宅としてはよくあるサイズのお風呂です。
お風呂のサイズは1618といった4桁の数字で表され、この場合、1600mm×1800mmということになります。
▲1618サイズのお風呂のスペック。洗い場が少し広めになっている。
我が家はTOTOのお風呂なので、このようなサイズになります。
足を伸ばせる方向に1600mmありますが、身長177cmの私では足を伸ばすことはできません。
身長にもよりますが、もう少し広かったら最高なのになーというのが正直な感想です。
▲1600mmの浴槽。身長177cmの私の場合、欲を言えばあと少し大きくしたい。
しかしTOTOのラインナップでは、縦サイズは1650mmが最大なので、5cmしか伸ばせません。
身長172cmの人が1600mmのお風呂に入るのと同じです。
言い換えると、身長によって快適性は大きく左右され、私の感覚的には身長170cmくらいで1600mmが最も快適な気がします。
1650mm×1650mm(1717サイズ)でも良かった
TOTOのラインナップは、他に1650mm×1650mmというものもありました。
我が家の浴槽よりも50cm大きくなりますが、洗い場は小さくなります。
▲1717サイズのお風呂。16.50は四捨五入されて17と表記されるらしい。
洗い場は十分な広さがあるので、多少小さくして浴槽を大きくするのはアリだと思います。
(洗い場を小さくすることでどれくらい圧迫感が増すのか、ショールームで検討が必要ですが…)
しかしこれは私の場合で、妻にとっては最適解ではありませんでした。
なぜなら、妻の身長は160cmもないため、これ以上浴槽を広くしても意味はないからです。
浴槽を大きくするとその分お湯も必要になりますし、髪や肌の手入れも丁寧に行う方にとっては、洗い場の広さの方が重要なのかもしれません。
▲洗い場の広さは現在のところ持て余しているが、将来どうなるかは分からない。
また、介護で車椅子が必要になったり、子供がもっと大きくなったりすると、この広さが重宝する可能性もあります。
そのため、広いから無駄とは言えないと考えています。
なお、今のところ2歳の子供を洗ったりしても十分な広さの洗い場ではあります。
ただし、子供が2人になったら少し狭いかもしれませんね。
多少他の部屋を狭くしても、お風呂は広い方が良い
家の中で、リビングや各部屋は寛ぐ場所であるため、快適性が高い方が良いですが、お風呂場を使うのはお風呂に入っている時間に限られるので、小さくても良いのではないか。
一時期、私もそう考えていました。
しかしよくよく考えると、一般的なサラリーマンの平日で、仕事と睡眠の時間を除いたら、そこまでの時間は残りません。
1日7時間睡眠し、10時間仕事(休憩1時間、残業1時間)したとすると、在宅ワークでも7時間しか残りません。
更に通勤時間がかかる人もいれば、飲み会の日があったり、買い物に行かなければいけない日もあったりします。
そう考えると、限られた「家でゆっくり過ごす時間」において、お風呂に入っている30分は、そう馬鹿にできるものではないのではないでしょうか。
▲1618サイズのお風呂場。もっと大きくても良いくらい、お風呂は住まいにおいて重要な空間だと考える。
更に言えば、書斎や寝室、子供部屋を0.5畳広くしても、その恩恵を受けられるのはその部屋を使用する人だけです。
お風呂であれば家族共用ですので、家族全体に与える恩恵は大きくなるものと考えます。
スポンサーリンクTOTOの浴槽自動洗浄機能は便利!
お風呂場を広くすると、その分掃除が大変ではないか?と思うかもしれませんが、実際0.5畳くらい広くなっても、掃除手間は大して変わりません。
掃除と言うものは往々にしてそうですが、やり始めるまでが億劫で、いざ始まってしまえばそのまま流れ作業で続けてしまうものです。
そのため、掃除するスペースが多少増えたところで、時間的デメリットも大したことないですし、あまり気にする必要はありません。
それよりも、機械の力を借りて掃除を楽にした方が、QOLの向上に繋がると考えます。
我が家は浴槽と床を自動洗浄してくれるTOTOの機器を導入していますが、掃除の負担が減り、とても重宝しています。
参考記事 : お風呂が勝手に掃除!TOTOの自動洗浄浴槽と床ワイパーを導入!【レビュー】
▲自動で風呂釜を洗ってくれる「お掃除らくらく浴槽」はかなり便利。
お風呂は癒しの空間!色やデザインも拘りたい
昔から、お風呂は日々の疲れを癒す大事な空間です。
特に私にとっては、お風呂はスマホから離れる大事な時間でもあります。
スマートフォンを持っているだけで様々な人、企業からお知らせを常に受け続けることになります。
お風呂はそんな情報化社会から、自分を切り離してくれる貴重な時間です。
お風呂は淡い色にしたかったので、しゃぼんのような柔らかい水色を入れ、中に入れば別空間になるようなイメージにしました。
これは私の拘りなので、万人にとっての正解というわけではありません。
お風呂にスマホを持ち込むのも自由ですが、どちらにせよ、癒しの空間であった方が良いでしょう。
▲お風呂場は癒しの空間となるよう、優しい色使いにした。
お風呂で癒される音楽を聴いたり、お気に入りの動画を見たりするのも良いですが、そこが特別な空間であるのは変わりありません。
お風呂は注文住宅の中でも、ゲームのようにパーツを組み合わせて家づくりを楽しむことができる絶好の場所です。
▲お風呂は模型を使ってシミュレーションできるため、感覚で楽しく作ることができる。
自分が、子供が、家族が入浴で使うことを想定しながら、自分たち家族だけのマイホームを作ってみてはいかがでしょうか。
感想、まとめ。お風呂のサイズは快適な暮らしに直結する
お風呂は家づくりの中でも比較的楽に、気軽に決められる場所の一つです。
部屋の広さや形は無限の選択肢がありますが、お風呂であれば、浴槽のサイズ、洗い場のサイズ、壁の材質等、決められた選択肢から組み合わせて作ります。
そのため、組み合わせは何百・何千通りありますが、限られた選択肢から選ぶので、難しいことはありません。
しかし住んでみて改めて思ったのは、お風呂は暮らしの質を向上させる重要なポイントだということです。
ショールームでは実際に中に入って体感することもできるので、しっかりと下調べするようにしましょう。
なお、我が家は浴槽の自動洗浄装置を導入していますので、気になる方はこちらの記事も参考にしてください。