インターネットの進歩により、テレビがなくても簡単に情報を手に入れることができる時代になりました。
しかしそれでも、テレビのない家庭は稀だと思います。
そのため、注文住宅の家づくりにおいて、テレビの設置場所はリビングの間取りそのものに大きく影響を与えます。
そんなリビングの中心とも言えるテレビですが、その周辺には埃が溜まりやすく、またテレビ線もごちゃごちゃしてしまいます。
そこでおすすめなのが、配線を隠してすっきりさせた壁掛けテレビです。
壁掛けテレビは見た目がスマート
テレビを設置するオーソドックスな方法は、AVボードを置き、その上にテレビを設置することです。
AVボードの中にDVDプレイヤーやゲーム機等を設置できますし、引き出しにはリモコンやDVDの他、様々な小物を収納することができます。
AVボードは収納スペースであり、テレビ台でもある、一石二鳥な家具です。
しかしAVボードは裏からコンセントを出さなければいけませんし、テレビ本体のコンセントも壁に挿さなければいけません。
結果、テレビの裏は配線でごちゃごちゃし、AVボードの下にゴミや埃が溜まりやすくなってしまいます。
そこでおすすめなのが壁掛けテレビです。
壁掛けテレビは宙に浮いているため、下に埃が溜まることがありません。
▲壁掛けテレビを採用した我が家のリビング。AVボードについては後ほど解説。
ルンバ等のお掃除ロボットがあれば、自動で部屋を掃除してくれます。
ちなみに我が家は、楽天市場でテレビアームを買って、ハウスメーカーに取り付けてもらいました。
参考記事 : 我が家は壁掛けテレビを採用!見た目や安全性は?
AVボードも壁掛けにする
テレビを壁掛けにしたといても、AVボードが床に直置きになっていては、結局汚れてしまいます。
しかしAVボードを置かなければ、DVDプレイヤーやゲーム機等を置いておくことができません。
いくらAVボードがない方がすっきりすると言っても、AVボード自体がないのはさすがに不便です。
そのため、AVボードも壁掛けにして、宙に浮かせるのがおすすめです。
▲AVボードも宙に浮かせることで、下まで掃除が可能。ルンバ等のお掃除ロボットが通れるくらいは浮かせておきたい。
正確には、「壁掛け」ではなく「壁埋め込み」で、注文住宅で工事する段階で既に壁に取り付けておきます。
こうすることにより、コンセント等、家の構造と一体化したAVボードの設計が可能となります。
AVボードの中にコンセントを用意する
一般的なAVボードは、背面等に穴が空いており、そこからDVDプレイヤー等のコードを出します。
壁にコンセントがあるので、AVボードからコードを出さなければいけないのは当然です。
しかし、これが汚れが溜まる原因でもあります。
そこでAVボードを壁に埋め込み、デッキの中にコンセントを用意することで、コードを外に出さずにコンセントにプラグを挿すことができます。
▲我が家のAVボードの中。AVボードの中の壁にコンセントがある。
注文住宅の段階から設計すれば、AVボードの中にコンセントを用意したり、テレビ端子やUSB端子等を取り付けたりすることが可能となります。
コードを見えないようにするだけで、テレビ周りは何倍も綺麗になります。
▲AVボードの中は、左からコンセント6個、テレビ用端子2個、LANケーブル&HDMIケーブルとなっている。
基本的には注文住宅の設計段階から準備する必要があるため、今まさに住宅を検討中!という方におすすめの方法です。
スポンサーリンクテレビで隠れる位置にコンセントとアンテナの差込口を用意する
壁掛けテレビを設置する場合は、壁掛けテレビ用のアームを取り付けます。
その際、壁が壊れないように、壁自体に補強をしておくことをおすすめします。
補強する方法については、ハウスメーカーに相談すればやってくれるので、こちらで素材等を指定する必要はありません。
▲壁掛けテレビを設置したい場合は、工事段階からテレビの位置には補強をしておくことをお勧めする。
そして壁掛けテレビ用のアームを取り付ける場所には、コンセントとテレビ端子の穴を取り付けておくようにしましょう。
▲コンセントはテレビの裏で、且つアームに重ならないように設置するようにしよう。
コンセントやテレビ端子は、テレビを設置したら隠れる位置に取り付けるのがベストですが、アームに重ならないように注意する必要があります。
設計を誤ると、コンセントが邪魔で壁掛けテレビ用のアームが取り付けられない、という悲惨な事態に陥ってしまいます。
配線はテレビアームに括るか、引っかけておく
テレビから伸びるコード類は、結束バンドでアームに括るか、アームの上にそっと乗せておくと良いでしょう。
結束バンドで括れば安定しますが、そもそもテレビアームはほとんど動かさないので、アームの上に乗せておくだけでも落ちることはありません。
▲我が家はコードをアームに引っ掛けているだけだが、動かさないので落ちることはない。
壁掛けテレビと壁にあるコンセントをつなぐだけであれば、コード自体にそれほど長さは必要ないので、そもそもコードが余らないようにしておくことも可能です。
とは言え、テレビのコードは最初からついているものですので、長さの調節はできないかもしれません。
汎用的な短いコードを買うこともできますが、わざわざそれをするよりも、結束バンド等で括るのが無難です。
▲見た目に拘らなければ、これで十分。見た目と言っても、外側からは一切見えない。
スポンサーリンクDVDプレイヤーやHDDレコーダーの配線は壁の中を通す
テレビを壁掛けにした場合でも、他の機器にコードを繋ぐ必要があるため、全てを隠すことはできません。
たとえば、テレビを壁掛けにして、AVボード内にDVDプレイヤーを置いた場合、テレビからDVDプレイヤーに繋ぐコードは丸見えになってしまいます。
しかしそれは汎用品を使用した場合です。
注文住宅であれば、壁の中に穴をあけて、直接AVボードの中にコードを出すことが可能です。
▲AVボードの中のHDMIケーブル。壁の中を通し、テレビのコンセント付近から出ている。
つまり、壁掛けテレビのアームを取り付ける場所にコード用の穴を空け、そこにテレビから出たコードを通します。
そしてAVボードの中にも穴を空け、そこからコードを出し、DVDプレイヤー等の機器に直接接続します。
なお、変えたことはありませんが、コンセントのカバーを外せば素人でもコードを交換できるようです。
HDMIケーブルは壊れやすいので、その度に工事をしていたら大変ですからね。
壁の中を通すのはHDMIケーブル一本でOK
テレビに接続する機器がいくつもある場合でも、基本的には壁の中を通すコードは1本で良いと思います。
これは人によって異なりますが、使用頻度の高い機器が何個あるか、で決めれば良いでしょう。
我が家はDVDプレイヤーとニンテンドースイッチを使いますが、DVDプレイヤーと比較して、ゲームの頻度は高くありません。
たまにゲームをする時は、テレビにある別のHDMI端子にニンテンドースイッチを接続してゲームをします。
(その際は丸見えですが、ゲームが終わったら片付けます。)
もしもハマるゲームがあり、頻繁にニンテンドースイッチを使うのであれば、DVDプレイヤーのコードを抜いてニンテンドースイッチに切り替えます。
そこまで接続する機器は多くないので、これで不便はありません。
人によっては2本くらいコードを通したい、という人もいるかもしれませんので、その辺りはハウスメーカーと相談すると良いでしょう。
技術的には簡単なので、実現可能だと思います。
amazon fire TVスティック等はそもそも小型で見えない
もう一つ、我が家にはHDMI端子を使用する機器があります。
それが、amazon fire TV スティックです。
amazonが発売している機器で、amazonプライムビデオで映画を見たり、Youtubeを見たり、またテレビにスマホ画面をミラーリング(投影)ことも可能です。
この機器は最も使用頻度が高いですが、fire TV スティックは非常に小さく、テレビからそのまま吊るしておくことができます。
何が言いたいかと言うと、これだけマルチな機能のある端末であっても、どんどん小型化しているので、将来的にはAVボードに大きな機器を繋がなくて良くなるのではないかと考えています。
▲Amazon fire TV stickは、たったこれだけのサイズで様々なことができる。これからどんどん小型化されていくだろう。
実際、amazonプライムで映画を見るのであればDVDプレイヤーの使用頻度はぐっと下がるので、使う時だけ接続すれば良いです。
過去のテレビ番組も今はお金を払えば見ることができるので、HDDレコーダーの出番もなくなるかもしれません。
感想、まとめ。配線を隠してすっきり綺麗に!
テレビ周辺は掃除がしにくく、コードも多いため、汚れが溜まりやすいポイントでもあります。
そこで、壁掛けテレビにすることで、掃除がしやすく、清潔に保つことができます。
また、注文住宅を作るタイミングであれば、壁の中にコードを通し、外から全く見えないようにすることも可能です。
テレビ周りをすっきりとさせることで、リビング全体がかなり整って見えます。
▲テレビの裏側はごちゃごちゃしてるが、外からは見えず、埃も溜まりにくいので掃除も簡単。
後からこの修正を加えるのはお金がかかりますが、注文住宅を建てる段階であればコストは飲み込んでくれるレベルだと思います。
まだ家づくりの途中であれば、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。