大規模分譲地は新たに開発したエリアであるため、そこに家を建てる人も同じような世代が多いです。
私を含め、私の周囲の人たちは、比較的ご近所づきあいを煩わしく思っている価値観の人たちが多いような気がしています。
これにはおそらく世代的な問題があり、若い世代ほど、そういった交流を億劫に思う傾向があるように感じます。
では、そういった世代が比較的多い現代の大規模分譲地は、どんな雰囲気でしょうか。
実体験から感じたことを話していこうと思います。
※あくまで私の主観である事、ご承知おきください。
そもそも近所づきあいは面倒臭いと思う派
私は家を建てるにあたって、「隣人に変な人がいたらどうしよう」ということを強く懸念していました。
近隣住民と助け合うメリットもありますが、最低限害がなく、穏やかに暮らせればそれで良いと考えていました。
言ってしまえば、必要以上の関係を持つことによって考えられるデメリット(いざこざやトラブル)の方が、近隣住人同士で助け合うことのメリットを上回っていると考えている、ということです。
人間、相性があるので、「合う合わない」があることは仕方ないことだと思います。
しかし近隣住人が合わない人だった場合、一生に渡って暮らしにくくなるので、ある程度の距離感を持って接したい、というものです。
この考え方は世間一般的には美しくないですし、あるべき姿ではないと思います。
しかし実際にこのような価値観を持つ人は多くいるように感じています。
みんな挨拶する程度の程よい距離感
大規模分譲地で良いと思うところは、お互いにお互いを認知しあい、挨拶はするものの、深入りしようとする人がいないことです。
この距離感は私にとって、とても心地良いものでした。
きっと世代が近いからこそ、似たような価値観を持った人が多いのかもしれません。
いざという時に助け合い、協力し合うことの必要性は感じているため、一定の関係性は保ちつつも、お互いに対して「それほど興味がない」という感じです。
これを寂しいと思うかは人それぞれですが、心地良いと感じる人の方が、大規模分譲地には向いていると思います。
スポンサーリンク絶対に交流したくないわけではない
必要最低限の交流と言っても、お互いが「交流したくない」という意思を強く持っているわけではありません。
他人にそれほど興味もないから、大して話すこともない、という感じです。
そのため、話題があれば立ち話なんかもしたりします。
たとえば、近隣住人の方に新しくお子様が生まれた時なんかは、保育園の様子だとか、そんな話をすることもありました。
これから子供が大きくなれば、近所同士で遊んだり、喧嘩したりすることもあるでしょう。
それでも適度な距離感があった方が、お互いに礼儀をもって接することになりますし、トラブルについても穏便に済むこともあるでしょう。
近隣住人との交流が少ないことのデメリット
近隣住人との間で、深入りしたくないしされたくない、と思う私にとって、適度な距離感は心地良いと感じていました。
しかし何事にもメリットとデメリットがあり、やはり交流が少ないなら少ないで感じるデメリットと言うものもあります。
何に重きを置くは人それぞれの価値観によるものなので、デメリットと感じない人もいるかもしれません。
異常があっても分からない
近隣同士で井戸端会議をする、ということも、私は面倒くさいと思ってしまいます。
しかし井戸端会議で得られる有益な情報もあり、世の中無駄な事なんてないんだな、と感じています。
例えば、数ヶ月前に、我が家の斜め前の家が救急車を呼び、我が家の前に停まっていました。
おそらく何か体調を崩されたのだと思うのですが、事件性がある可能性もあります。
そういったことを情報交換する機会がないため、今でも何があったのか分かっていません。
正直、他人に干渉したくないし、近所同士の噂話もしたくないです。
しかし、自分や家族に何らか影響がある可能性のある事柄については知りたいという、非常に我儘な悩みです。
お互いに注意しあえない
適度な距離感や干渉しあわないスタンスというのは、裏を返せば気軽に注意しあえない関係になります。
本人も悪気があってやっているわけではないことも多いので、注意されてハッと気づく人もいるかもしれません。
しかしお互いに深い人間性を知っていないので、気軽に「お互いに認識していない改善点」を注意しあい、より快適な生活環境を作るようなことができません。
本来であればお互いに連絡先を交換し合い、メッセージを送る等ができれば良いとは思いますが、やっぱり私の価値観からするとそれは面倒くさいんですよね。
この状態を「これくらいで丁度良い」と感じるか、「寂しい」と感じるかで、受け取り方が変わってきそうですね。
本来は少しずつ周囲と協力して、お互いがお互いのために過ごしやすい街を作っていくのが理想なのだと思いますが、なんでしょう、社会に揉まれすぎたのかもしれません。
スポンサーリンク感想、まとめ。大規模分譲地は現代社会にはあっている気がする
現代の日本には、周囲と干渉しあうことを極力避ける傾向があると思います。
これは寂しい事だとは思いますが、情報社会になり、世の中に一定数いる「変な人」のことや、「逆恨み」による事件、近隣トラブルによる悪質な嫌がらせ等、恐ろしいニュースをよく耳にします。
どうしてもリスクばかりが目立つ世の中になってしまっています。
もちろん相手から交流を求められればきちんと対応しますが、相手も似たような価値観のため、お互いにけん制しあっているような状況です。
古き良き時代を知っている人からすれば、寂しい時代になったと感じるかもしれません。
しかし現実には、この価値観は日本で全国的に広がっているように感じますし、自分自身がそう感じてしまう以上、無理に行動を起こす気もありません。
新しい住宅地であればあるほど、そういった傾向が強いのかもしれません。
この記事を読んで「良い」と思うか「悪い」と思うかも、きっと人によって分かれてくると思います。