住宅用の土地が見つからない!「70点の土地 」の誤った考え方

現在、注文住宅を検討しており、土地探しに励んでいます。

お願いする住宅メーカーはほぼ絞れてきたので、土地が決まれば一気に話が進みます。

 

しかし土地の検討をはじめて4カ月程度経ちますが、未だに土地が見つかりません

候補はあるのですが、ここまで妥協して良いものか・・・非常に悩みます。

一生そこから通勤し、そこから旅行に出かけ、そこで暮らすのですから、慎重になるのも無理はありません。

 

しかし悩んでるばかりでは先に進まないので、頭の整理も兼ねて書いていきます。

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住宅用地は70点のものが出たら買うべき、とよく言われる

売地のイラスト

土地探しにおいてよく言われるのが、住宅用地は70点のものが出たら購入すべき、という言葉です。

要するに、100点の土地というのはいつまで経っても出ないので、70点で決めなさい、という事です。

 

一般市場に出る前に企業が買ってしまうこともあれば、出たとしても「価格」という意味で条件に合わないからです。

値段も措定の範囲内で、今出ている土地よりも圧倒的に良いもの、というのはなかなか出ないので、70点くらいの土地が出たらそこに決めなさい、ということです。

100点満点の土地がでないのは正しい

100点のイラスト

100点満点の土地が出ない、というのは、言われてみれば当たり前のことですし、今現在、それを強く実感しています。

 

元々100点の土地は出ないことは分かっていましたが、想像より土地の回転が遅いのです。

日々土地の売買がされるような人気エリアはごくわずかで、私が見ているような地域では新しい土地は2~3週間に1個しか出ないのです。

 

都心に電車通勤できる範囲でこの状況なので、田舎になればなるほど厳しくなると思います。

それだけの回転率でより良い土地を探そうとすると、もはや何年かかるか分かりません。

 

土地は水物と言いますが、一般的な相場がある上で、それを大きく上回ったお買い得な土地は、まず一般市場に出てこない、というのは正しいと思います。

今ある相場価格帯の中で優劣はあり、お買い得なものはあるのですが、平均50点だとしたら30点~70点のものしか出ないので、70点が出たら買いだ!ということなのでしょう。

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何が100点満点なのか分からない

しかしここで問題が一つあります。

 

70点の土地を探そうにも、そもそも何が70点なのか分からないのです。

その土地の相場観をよく観察し、ノウハウを持っている人じゃないと、そこが何点の土地なのか分かりません。

 

今このタイミングで不動産サイトを検索し、見た土地が50点だ!ということであれば、70点は理解できます。

しかし今出ている土地が30点のものしかない可能性もありますし、逆に、実は今不動産サイトに載っている土地が既に70点の土地なのかもしれません。

 

その土地にどのような土地が出てくるかを長期にわたって観察し、相場観を把握したうえでないと、何が70点で何が100点なのか分かりません

「自分の中で70点」では意味がない

そもちろん価値観によって点数のウェイトが異なるのは事実ですが、それでも其々の観点において何点なのかが分からないのです。

 

たとえば、「駅からの距離」という項目にウェイトを置いたとして、自分としては「駅徒歩10分程度が良い」と考え、「徒歩10分の土地」を見つけたとします。

自分の条件に合うのでこの項目は100点!ということになるのでしょうか。

しかしそもそも、そのエリアでは徒歩5分程度の距離が普通で、駅徒歩10分は遠く、その土地は価格を考えると割高かもしれません。

 

その時に自分の基準を満たしたとしても、それは情報弱者だっただけであり、後で知ると後悔することになります。

それはよく調べた上での「納得感」とは異なります。

70点の土地は自分の価値観でウェイトを決めていき、検討している土地がそのエリアの平均を考慮してそれぞれどれくらいの点数なのか、ということを検討しなければいけません。

 

これは実際に検討するエリアで出てくる土地の相場をよく見て知見を蓄えないと、判断することは難しいと思います。

要するに、現実的に出てくる土地に妥協せよ、という話

不動産の提案

時間がある人は暫く出入りする土地を見て研究すれば良いですが、そこまで時間的余裕がない人もいると思います。

どれが70点でどれが100点なのか、多くの人は知見を蓄える時間が足りないのです。

 

しかし個人的に思うのは、70点という点数もあくまで目安で、制限時間の中で比較してより良いもので決定せよ、ということであり、それを納得するための言葉なのだと思います。

仮に時間が1カ月しかないのであれば、今不動産サイトに出ている土地を基準にして、その中で1番目に良いもの、2番目に良いものを決めます。

それを「売れてしまうリスク」を受け入れながら1か月間待つか、今決めてしまうかのどちらかになる、ということです。

この土地が何点の土地なのかに拘らず、「自分がいつまでに入居したいか」から逆算し、その時間制限の中で良いものを選ぶ努力をするしかありません。

 

そして決めた土地を「100点ではないけど・・・」という気持ちを納得するための言葉が「土地は70点のものが出たら買い」という言葉に現れているのだと思います。

妥協度合いは、個人の理想の高さにも影響されますので、致し方ない部分はあると思います。

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土地は一生の買い物だが、理想を高くしすぎると一生決まらない

悩みを抱える男性

冒頭にも書きましたが、家は一生の買い物なので、できる限り妥協したくありません。

しかし現実的には、理想ばかり追い求めていると土地は一生決まりません

 

「70点の土地は買い」という考え方は、言葉そのまま「70点の土地を見つけたら買う」というわけではなく、「妥協する心を持ちなさい」という事なのだと思います。

土地探しは施工主を決めるより難しいと実感していますが、これも結局、自分の「納得感」と「満足感」が大切なのだと感じています。

リンク : マイホームの建築で最も重要な指標は「納得感と満足感」だということ

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