上物4,000万円、土地1,500万円の固定資産税と不動産取得税はいくら?

家を建築中の人にとって、自分の固定資産税がいくらなのか?というのは、非常に気になるポイントです。

家を買った後の生活を試算するにあたって、無視できない金額の請求があるはずなのにも関わらず、固定資産税の評価額が分からないため計算できないのです。

 

しかし今後の生活において大きなウェイトを占めることは間違いないので、目安だけでも知っておきたいところです。

今回は我が家の目安を計算していきたいと思いますが、金額を変えればどの家庭でも同じように計算することができます。

スポンサーリンク

固定資産税以外に、不動産取得税も発生する

税金のイラスト

固定資産税はよく話題になりますが、意外と忘れられがちなのが不動産取得税です。

固定資産税は該当の固定資産を保有する限りは永続的に発生するものに対し、不動産取得税は購入したその一回のみ発生する税金です。

 

不動産取得税が忘れられる理由として大きいのが、軽減措置によって0円になる人も多い、という点です。

かかっても0円とは言わないまでも、それほど高くいため、それほど気にすることではない、という場合が多いのです。

 

しかし実際、固定資産税の評価額が一定金額を超えると、馬鹿にできない金額がかかってきます。

我が家の場合も、おそらく無視できない金額になると思われます。

我が家は凡そ、上物4,000万円、土地1,500万円

マイホームのイラスト

正確な金額をお伝えすることはできませんが、我が家の場合、上物の工事請負金額は4,000万円程度、そして土地の価格が1,500万円程度です。

土地に関しては都会としては安め、田舎としては高め、という金額だと思います。

上物は平均よりも高い値段ですが、一般的にあり得る金額だと思います。

 

今回はこの価格で、固定資産税と不動産取得税を計算していきます。

※実際にいくらだったか、というものではなく目安なので、参考程度に留めておいてください。

固定資産税の評価額を試算

まず、どちらの計算においても基準となる、固定資産税の評価額を計算していきます。

なお、厳密に言うと不動産取得税の対象となる価格と固定資産税の評価額は微妙に異なるようですが、多くの場合は同じ金額が使われるようです。

 

この固定資産税の評価額ですが、もちろん地域等によって異なりますが、このサイトによると、目安として新築の上物は請負金額の55%、土地は路線価の70%のようです。

土地の評価額については、地下公示価格の約70%が目安。

(中略)

建物の固定資産税は、新築時の場合、請負工事金額の約50%が目安となります。

実際には50%よりは若干高いため、請負う工事金額の概ね55%程度が建物の固定資産税評価額となります。

出典 : 不動産売却の教科書

 

まず上物ですが、工事請負金額が4,000万円とすると、単純に

4,000万円 × 55% = 2,200万円

となります。

 

土地の評価額ですが、これは路線価と広さによるので何とも言えませんが、下記の国税庁のページで調べることができます。

外部リンク : 路線価図

私の場合、調べたところ約1,000万円でした。

 

そのため、土地の評価額は、

1,000万円 × 70% = 700万円

となります。

スポンサーリンク

初年度の固定資産税を試算

納税のイラスト

固定資産税の評価額を基に、固定資産税の金額を計何してみます。

資産価値は減価償却していくので、あくまで初年度で考えます。

 

固定資産税率は地域によって増減しますが、標準は1.4%です。

(自分の地域が何%かは、各市区町村のホームページで確認することができます。)

 

また上物については、3年間(長期優良住宅の場合5年間)、減税措置が受けられます。

減税措置は評価額を1/2できる、というものですが、対象は上物だけで土地は除きます。

 

そのため、我が家の上物は

(( 2,200万円 ÷ 2 ) + 700万円) × 1.4% = 252,000円

となります。

高い・・・。

不動産取得税を試算

続いて不動産取得税を計算してみます。

不動産取得税の税率は現在3%です。

固定資産税が1.4%だったので、高いですね。

しかし軽減措置も多く、軽く調べた結果では、6,000万円近くの家でもゼロ円になった、という声もあったので、少し期待します。

 

上物の固定資産税

まず上物の不動産取得税ですが、新築の場合1,200万円軽減されます。

我が家は長期優良住宅なので、更にプラス100万円され、1,300万円の軽減措置を受けられます。

 

固定資産税の評価額は2,200万円でしたので、

( 2,200万円 - 1,300万円 ) × 3% = 27万円

あれ、全然ゼロ円にはなりませんね。

この時点で高い・・・!

 

土地の固定資産税

続いて土地です。

土地はまず、一般住宅であれば評価額を1/2して良い、という措置があるので、

( 700万円 ÷ 2 ) × 3%  = 105,000円

 

更にここから以下の計算式に基づいて、①または②のうち、より金額の高い方が減税されます。

① = 45,000円
② =(土地1㎡当たりの固定資産税評価額 × 1/2) × (課税床面積 × 2(200㎡まで)) × 3%

 

土地の広さや路線価が分かってしまうので書けませんが、計算すると我が家は174,000円の減免措置を受けられることになりました。

これは先ほど計算した105,000円を超えるので、土地の部分の不動産取得税は0円になります。

 

それでも我が家は、27万円程度、不動産取得税の請求があるはずです。

スポンサーリンク

固定資産税評価額によって変わるので、あくまで目安に!

実際は固定資産税の評価額によって変わるので、あくまで目安しか計算できません。

 

しかし「不動産取得税はかからないケースも多いらしい」と楽観的にいて、予想外に30万円近くの請求が来てしまうと、なかなかに苦しい状況になると思います。

不動産取得税も実際はいくらか分かりませんが、私の場合は「30万円近くは請求が来るかもしれない」と思っておいた方が、精神的には安心です。

まぁ蓋を開けたら50万円くらい請求が来る可能性もありますが、その時はその時です。

 

しかし確実に言えることは、固定資産税だけでなく、不動産取得税も馬鹿にできない、ということです。

感想、まとめ。まとまったお金を残しておこう!

重い税金

いざ税金の納付通知が来た時に、お金がありません、と言うわけにはいきません。

そのため、ある程度現金は残しておく必要があります

 

固定資産税や不動産取得税がいくらかは分かりませんが、これくらい規模の金額がどんと来る可能性がある、という心構えはしておく必要があると思います。

やっぱりなんだかんだ、家を持つというのはお金がかかりますね

それでも夢のマイホームのため、頑張るしかありません。

タイトルとURLをコピーしました