注文住宅では、コンセントや無線LAN、テレビ端子の位置等も決めます。
テレビ端子はそう悩まずに決まると思いますし、無線LANはその名の通り「無線」なので、そこまで失敗するようなことはない気がします。
しかしコンセントは重要です。
コンセントの位置や個数によっては、生活が不便になったり、レイアウトが限られてしまう場合があります。
生活シーンを想像しながら、イメージを膨らませることが大切だと思います。
注文住宅ではコンセントの位置・数も決める
注文住宅では、コンセントの位置や個数も決めます。
ただ、この「決める」という行為が曲者で、最初からコンセントの位置が固定されていたら人は諦めます。
賃貸住宅を思い浮かべてもらえればと思いますが、コンセントやスイッチの位置が使い悪くても、そういうものだと思っているので、特に何も思いません。
しかし自分自身で好きなように決められる権利があったとなると、「あー、このコンセントの位置失敗したな~」と言った後悔が生まれます。
特に日常生活で使うコンセントやスイッチについては、「不便」を感じやすいです。
注文住宅で後悔するのは絶対に嫌ですよね。
コンセントのような電気系統は家が建った後で変更するのは大変なので、最初に決めた位置で一生過ごすケースが大半です。
住めば都なので、住んだら済んだで納得して住み続けるとは思いますが、1日数十秒くらいの不便であっても、一生のスパンで考えたら大きなロスになります。
今数時間悩まないで、コンセントの配置に失敗してしまったら、比べ物にならないくらいの時間と労力を失うことになります。
注文住宅で決めることは何においても一生モノなので、悩みに悩み抜いて良いと思います。
コンセントの数を増やせば値段も上がる
当然ながら、コンセントを設置するのはタダではありません。
注文住宅はプラモデルのようなものなので、コンセントの数を増やせば値段が上がっていきます。
我が家は積水ハウスで建てていますが、積水ハウスの場合、コンセントの数は多めに見積もっているので、存分にコンセントを配置してもそれほど値段が上がることはありません。
(それは単純に初期見積もりが高めになっているだけですが。)
しかしコンセント一つにつきうん万円値上がりします、と言われると悩みますが、個人的にはコンセントは生活の利便性に大きくかかわってくるため、ここはケチる場面ではないと考えています。
スポンサーリンク一部屋3個がベストと判断
では、一部屋に必要なコンセントの数は何個なのか?と考えると、個人的には3個あれば良いかなと思います。
積水ハウスは現在3つ口コンセントが標準なので、3個設置すれば合計で9個の差込口があることになります。
画像出典 : Panasonic
差込口が9個も必要か?と思われるかもしれませんが、差込口の数よりコンセントタップの個所数の方が大切です。
差込口は2つでも良いかもしれませんが、場所は3か所あった方が便利です。
例えば同じ6個の差込口であっても、三口のタップが2つあるのと、二口のタップが3つあるのとでは訳が違います。
大抵の部屋は4面壁に囲われているため、その面のうち3面にコンセントを設置します。
コンセントを設置しない一面はどこか?という話ですが、それはレイアウトによって異なります。
主として、大きな窓があって配置しにくい場所、キャビネットやドアやタンスを置く想定な場所等は、その位置にコンセントは不要です。
子供部屋であれば、ベッドの位置、机の位置、何もない床の位置に一つずつ設置するのが良いと考えています。
3個以上あればベッドや机のレイアウト変更も容易
3か所以上にコンセントを設置するメリットは、後々レイアウト変更(模様替え)が効く、ということです。
部屋の模様替えをする場合、コンセントが家具の裏に埋まってしまう可能性もあります。
しかしコンセントの数が3つ以上あれば、1つ隠れてもそこまで生活に支障はありません。
レイアウト変更や模様替えの際、コンセントの位置に引っ張られないというのは大きなメリットになります。
2個でも良いがリスクはある
裏を返せば、将来をある程度正確に計算できれば、コンセントは2個でも足りると思います。
その場合は、子供部屋ならば机がある場所に一つと、広い床部分一つが良いような気がします。
ベッドのところにもコンセントがあると便利ですが、ベッドの位置は最も延長コードで対応できる場所だと思います。
延長コードも最近はオシャレなものが多いので、そこまで見た目は崩れないと思います。
どちらか近いコンセントから延長コードを延ばし、ベッドの位置に置いておけば、それで事足りるのではないでしょうか。
ベッドのコンセントでは、主としてスマートフォンを充電するか、読書するためのライトをつけるかくらいなので、それほど多様な電化製品は使わないと思います。
しかしコンセントが部屋に元々2個しかない場合は、模様替え等の自由度は下がってしまいます。
コンセントが2つしかないのに1つを家具で塞いでしまうと、さすがに生活に不便になってしまいます。
あまりタコ足配線にするのも危険なので、コンセントのタップは多めに取っておいた方が無難だと思います。
スポンサーリンク感想、まとめ。コンセントの数は妥協すべきでない!
コンセントの個数についてはハウスメーカーの設計士(建築士)の方にも色々相談をしましたが、それを踏まえた上でもコンセントの数は3個がベストだと思います。
4個は多すぎて持て余しますが、2個では足りません。
3つ口のコンセントが3個(合計9個)でも少し多いくらいだと思いますが、あくまで便利に使える範囲で、多すぎるということはないと思います。
個人の価値観や感覚によって異なる部分かと思いますが、一部屋につきコンセントは3個、を目安に調整していくと決めやすいかもしれません。
3個を標準にして、「この部屋にはそんなに要らないよ!」という場合は削っていく、といった具合です。