注文住宅だと壁紙も選べるのですが、割と勢いで選んだものが多いです。
トイレのワンポイント等は結構悩んで決めましたが、大半を占める白基調の壁紙は、サンプルを見てもいまいち違いが分からず、何となく、直感的な雰囲気で決めました。
結果、全く問題なく満足しているので、きっとファーストインプレッションで選ぶと言うのはそれほど悪いことではないのかもしれません。
しかし一箇所だけ、壁紙ではなく「エコカラット」を設置した場所があります。
それは、リビングの一番目立つ部分、壁掛けテレビが設置してある場所です。
エコカラットは調湿機能のある石の壁
家を建てたことがない人にとっては、「エコカラット」という言葉自体聴き慣れないと思います。
私も設計の段階で初めて存在を知りました。
エコカラットはLIXILが開発した土ベースの壁で、調湿機能があります。
画像出典 : LIXIL
調湿機能というのは単純に除湿するだけでなく、湿度が高い時には湿気を吸収して除湿、逆に湿度が低い時にはその湿気を放出して加湿します。
本当にそんなことができるの?と思ってしまいますが、LIXILが言うのであれば間違いないでしょう。
画像出典 : LIXIL
イメージとしては、エコカラットは珪藻土の凄いバージョンのようなものです。
消臭しながら有害物質も除去
エコカラットは湿度の調整だけでなく、消臭機能もあります。
画像出典 : LIXIL
さらに空気中の有害物質まで除去してくれるということで、言うことなしです。
画像出典 : LIXIL
炭を置くと消臭効果があると言われますが、私の記憶では炭には小さな穴が空いており、そこに有害物質等を吸着させる、という原理だったと思います。
公式サイトにも「空気中に漂うそれらの有害物質を吸着し」と書いてあるので、おそらく同じような原理ではないでしょうか。
湿度の調整だけでも凄いのに、臭いまで消してくれるとは。
効果がある期間は半永久的ではない?
公式サイトには、この消臭・有害物質除去の効果がいつまで続くかは書いていませんでした。
一般の方が作っているまとめサイト等を見ると「効果は半永久的」と書いてありますが、正直眉唾物です。
半永久的なのはエコカラットの耐久性の話であって、エコカラットの機能の話ではありません。
調湿機能は吸湿と放湿を両方行うので、もしかしたら半永久的かもしれません。
しかし有害物質は分解する機能があるわけではなく、あくまでも吸着です。
炭と同じようなものだとすると、必ず効果は落ちますし、期限はあるはずです。
まだ技術が開発されてそれほど年数経っていないため、試験できないのかもしれませんが、計算上で良いので10年後、20年後の効果を教えてほしいところです。
スポンサーリンク見た目に高級感が出る!
仮に消臭・有害物質除去の効果が仮に落ちたとしても、私にとっては大きな問題ではありません。
実際に効果があったとしても、臭いというのは非常に実感しにくい部分だからです。
元々臭かった部屋にエコカラットを置いて、「嫌な臭いが消えた!」と実感したのであれば、それは大きいことですが、何年もかけて徐々に機能が落ちていくだけでは、非常に分かりにくいです。
しかしエコカラットのメリットとして、明確に気に入っていることがあります。
それは、見た目の高級感です。
普通の壁紙と違い、質感のある土の壁があることで、その部分の高級感が増します。
特に暖色系の灯りと相性が良く、我が家の気に入っているポイントでもあります。
正直、他の機能のないただの石の壁であっても、この高級感だけで十分設置の価値はあるのではないかと考えています。
特に壁掛けテレビとの相性は抜群です。
参考リンク : 我が家は壁掛けテレビを採用!見た目や安全性は?
調湿機能は効果を実感しにくいが、確かに湿度は安定している
調湿機能も消臭・有害物質除去の効果と同様、実感はしにくいです。
しかしよくよく思い返してみると、湿度は比較的いつも、50%〜60%程度で安定していた気がします。
我が家には湿度計付きの時計があるのですが、確かにいつも湿度は一定程度だった記憶があります。
そうは言っても、雨が降っている時や、ニュースでも「湿度が高い」と言っている時等は、部屋中ジメジメしていたことはあります。
その時は湿度は最大78%まで上昇していたので、調湿機能と言えど限界があることが分かりました。
その後はエアコンで除湿をしたので、すぐに快適になりました。
調湿機能はプラスアルファでありがたい機能ですが、ある程度超えたら除湿機や加湿器を使用する方が快適です。
過度な期待は禁物ですが、思い返してみると「湿度はある程度一定だった」という印象は持っています。
スポンサーリンク費用はかかるがその価値はある
このように、エコカラットはメリットこそたくさんあれど、デメリットというものはほとんどありません。
仮に消臭効果や有害物質除去効果、調湿効果等が気持ち程度のものだったとしても、少なくとも見た目の高級感は大幅に増しています。
それだけでも、エコカラットを導入する価値はあります。
今の時代、違法業者でもない限り、健康に害を与えるような有害物質は使われていないので、有害物質除去の効果が気持ち程度だったとしても、個人的には納得の範囲内です。
エコカラットを導入すると壁紙の費用が浮きますが、それでも+10万円はかかったと思います。
しかしエコカラットのある壁は本当に気に入っているので、その価値はあったと思っています。
感想、まとめ。個人的にはエコカラットは選んで良かった
エコカラットは設計時点から気に入っていたので、導入して良かったと思っています。
最終的に、テレビのある壁のところだけエコカラットにしましたが、和室の壁のうち一面だけエコカラットにしようかとも悩みました。
和室のふすまを開けっぱなしにする場合、ソファから見える壁は全てエコカラットにした方が、部屋が広く感じるのではないかと考えたからです。
設計士の方は「どちらも魅力がある」という言い方だったので、大変悩みましたが、扉を閉めて和室に入った際に違和感があるのでは?と思ったので、やめました。
しかし生活的にはほとんどの時間でふすまを開けているので、全てエコカラットも悪くなかったかな、とも思います。
しかしこの記事を書くまでは一切気にならなかったので、これはこれで違和感ないと思います。
いずれにせよ、エコカラットは付けてよかったと改めて感じました。