私がマイホームを検討するエリアとして、いくつか条件がありました。
その中でも強い希望だったのが、都心まで一本で、座って通勤できることです。
リンク : 地元から離れた場所で、マイホームを建てるエリアを決めるポイント
リンク : 20分の満員電車は、座って乗る1時間の通勤電車よりも大変!
私の職場は大手町駅・東京駅周辺のため、そこまで一本で、且つ座って行くことができる駅が希望の条件でした。
その中で地価が安いエリアを探していたので、最も有力候補だったのが、千代田線直通・常磐線の沿線である我孫子駅・取手駅でした。
前回は取手駅の記事を書いたので、今回は我孫子駅について書こうと思います。
参考リンク : マイホームを購入するにあたって、取手駅という土地について
なお、私が実際に見て聞いて得た知見ですので、必ず正確である保証はありません。
また、土地の情報については日々変化しますので、予めご了承ください。
我孫子駅は常磐線の始発がある!
我孫子駅の大きな魅力として、常磐線の始発駅であることが挙げられます。
千葉県の端に位置し、所謂「チバラキ」と言われるエリアです。
少し電車に乗れば東京都にも茨城県にも行ける、便利な地域です。
都心に向かう常磐線の電車は朝の通勤時間帯を中心に、複数本の始発が出ています。
そのため、都心に向かって通勤する方にとっては、便利な街と言えるでしょう。
千代田線も直通のため、東京都心へのアクセス良好
画像出典 : 我孫子市
我孫子駅始発の電車は、全て千代田線直通の電車です。
そのため、千代田線沿線の駅に通勤する方にとって、非常に利便性の高い駅だと思います。
我孫子駅の始発電車であればそこまで気合入れて並ばなくても、座って通勤することはできるようです。
通勤する場所によっても変わってきますが、都心まで1時間弱かかりますので、「座っていければ1時間くらいなら問題ないよ」という方にはおすすめです。
我孫子市は水害に弱いエリア。住む場所に注意
我孫子駅は取手駅周辺と同様、水害に弱いエリアです。
この地形的特徴が、我孫子駅の土地探しをより一層難しくしていると思います。
我孫子市の辺りには、取手市をまたぐ形で利根川が流れています。
利根川は中学校の地理でも習いますが、日本一の流域面積を誇る川です。
日本三大暴れ川の一つともされ、万が一堤防が決壊し、氾濫した場合には甚大な被害が発生します。
スポンサーリンク我孫子駅の南口側の高台は別荘地としても人気
我孫子駅の南側には、手賀沼という大きな沼があります。
手賀沼の手前までは高台になっているため、そのエリアからは非常に眺めが良いです。
画像出典 : 我孫子市
手賀沼では毎年花火大会が催され、高台エリアからは一等地で花火大会を満喫できます。
そのため、南口側の高台、手賀沼前のエリアは別荘地としても比較的人気のあるエリアのようです。
南口は高台エリアが多いですが、比較的値段が高めになっているため、北口と比較すると割高に感じるかもしれません。
また、手賀沼付近は昔田んぼだった場所を埋め立てた土地が多く、地盤が強くない場合もあるので、昔の地形等の調査が必要です。
画像出典 : 我孫子市
北口の方が比較的土地はよく出る
我孫子駅の南口側の土地はなかなか出てきません。
取手市ほどではないですが、そもそも我孫子市自体がそこまで土地が出回る地域ではありません。
しかしその中でも、我孫子駅北口の方が広く住宅街が広がっており、物件も流通している印象でした。
私が聞いた話では、我孫子駅北口から徒歩10分~15分程度でたどり着くつくし野地域の土地が住みやすく、水害にも強い印象でした。
スポンサーリンク我孫子駅の土地の落とし穴
色々調べた結果、我孫子地域は悪くないと感じていました。
千代田線直通のため座って通勤できるし、駅周辺は適度に栄えており、暮らしやすそうです。
地価も他の始発駅と比べると安く、住みやすさと値段を兼ね備えた場所だと地域だと感じました。
しかし実際に我孫子駅の不動産屋に何件も行き、周辺を歩いてみて、私は我孫子駅に住むことを諦めました。
駅周辺が高台だが、そこはとても地価が高い
上記で、我孫子市が水害に弱い地域であることは説明しました。
そのため、我孫子駅周辺は高台になっており、水害の心配がないエリアとなっています。
駅の周りは比較的栄えていることもあり、ここに住めれば何の問題もないのですが、駅周辺は非常に地価が高くなっています。
特に駅徒歩5分と駅徒歩10分では倍近くの差があり、駅周辺の土地を購入しようとすると「安さ」のメリットが失われてしまいます。
私の場合は地価が安めで広い土地が買えるのが魅力の一つでもあったので、値段が高いのであれば我孫子にする理由は特になくなってしまいます。
国道6号線付近は低地。水害に弱い
では、駅から少し離れてみるとどうでしょうか。
我孫子駅北口には国道6号線という主要道路があり、徒歩7分程度のエリアはこの国道6号線付近ということになります。
この辺りまでくると、価格的には大分現実的になってきます。
始発駅で座って行けて、徒歩7分。
悪くないエリアだと思いますが、実は欠点があります。
我孫子駅周辺は高台になっているのですが、そこから国道6号線付近に行くと一気に低地になり、水害に弱い地域になります。
地元の不動産屋の話では、6号線付近の土地で安い場所は、過去に雨による水の被害等が発生した場合があるので注意が必要、とのことです。
これは土地を買う前に慎重な調査が必要です。
また駅までの道のりは上り坂になるので、これもデメリットとなるでしょう。
(帰りは下り坂なので楽ですが)
国道6号線を超えるとまた高台になるが、アップダウンが激しい
我孫子駅から徒歩7~8分程度、国道6号線付近が低地になっていることを書きましたが、もう少し離れると、再び高台のエリアになります。
この辺りで我孫子駅北口から徒歩10分程度離れる場所になり、この辺りは比較的落ち着いた閑静な住宅街が並んでいました。
ハウスメーカーからのおすすめもこの周辺、「つくし野」の地域でした。
私が検討したつくし野エリアの土地は徒歩11分、東南の角地でした。
道路は少し狭かったですが、日当たりも良く広さも十分で、悪くない土地でした。
しかしこのエリア、先ほどご紹介のとおり、国道6号線の向こう側にあります。
すなわち、駅に行くためには一度国道6号線を下り、更にまた駅に向かって坂を上がっていかないといけません。
実際に該当物件から駅まで歩いてみましたが、確かに11分程度で到着するものの、これはなかなかに大変でした。
これを毎日かと思うと、少し憂鬱な気分ではありました。
不動産屋の人も「坂は我孫子の名物」と言っていましたが、我孫子市においてアップダウンは避けられません。
これを避けようとすると、値段が高い土地を買わざるを得ないため、私の理想には合わず、我孫子市の土地は断念しました。
感想、まとめ。安孫子は平均的に地価が安めだが、良い土地を選ぶと高い
我孫子駅は都心への始発駅としては、比較的地価が安いエリアとなります。
しかしこれは「駅周辺の高台の土地を除く」という但し書きが付くほど、駅周辺の高台とそれ以外では値段が違います。
私の場合、我孫子市は比較的土地が安い地域であることが魅力だったので、少し条件が違うことが分かりました。
そのため、今回我孫子駅に土地を買って家を建てることは諦めました。
とは言え、駅周辺を外し、少し離れた高台を選べば、地価はそれなりに安くなります。
駅に通勤する度にアップダウンを含めて10分程度歩くことになりますが、これを良しとするかどうかは個人差があります。
「健康のために良い」と思える方であれば、10分のアップダウンは問題ないと思います。
私は徒歩10分以内で探していたものの、やはりアップダウンは疲れが激しいので、我孫子を断念しました。
我孫子市に土地購入を考えている方は、必ず現地から駅までご自身の足で歩いてみて、その上で判断することをおすすめします。