ハウスメーカー・工務店訪問の2社目、桧家住宅です。
SUMOカウンターで話を聞いた際には、屋上の施工実績が豊富で、高いノウハウを有しているとのことでした。
個人的には結構期待していた企業でしたが、今回は私の価値観に合わないため、断念することにしました。
なぜ断念することになったのか、どこが懸念点だったのか、等について、感想を書いていきます。
※あくまで個人の感想です。
信頼のおける一部上場企業
桧家住宅が所属するヒノキヤグループは、東証一部上場の大きな企業です。
価格帯的には中堅といったところですが、企業規模は大きいです。
ハウスメーカーや工務店との付き合いは、家を建てたら終わりではありません。
10年後、20年後、30年後、生涯にわたって付き合っていくことになります。
そのため、当然ながら倒産リスクは小さければ小さい方が良いです。
大手企業でも倒産することはありますが、そのリスク度合いは同一ではありません。
その点、一部上場のヒノキヤグループは、大手ハウスメーカーと遜色ない安定性があると思います。
全館空調「Z空調」を標準搭載
桧家住宅の特徴の一つが、「Z空調」です。
5年〜6年くらい前に始めた取り組みで、DAIKINのエアコンを家に埋め込み、24時間365日運転し続けます。
画像出典 : 桧家住宅
高い機密性で、都度エアコンのオンオフを切り替えるよりも電気代は抑えられます。
エアコンをつけているので、季節を問わず快適性は非常に高く、どこの部屋でも快適に過ごせます。
エアコンを埋め込むのはリスクではないか?
私はこの話を聞いてまず思ったのが、エアコンを埋め込むのはランニング、保守、技術革新を考えるとリスクなのではないか?という点です。
エアコンをつけ続ければそれは当然快適なのですが、電気代もかかりますし、フロンガスの補充も必要です。
説明では、エアコンをつけ続けることによって、スポットでつけるよりも総合的には安くなるようですが、半信半疑なところはあります。
エアコンを家全体に24時間365日効かせることになるので、エアコンの電気代は高くなりますが、オール電化にして諸々計算すると、普通の家より電気代は安かった、ということでした。
それはオール電化による節約なのでは、、という気もしますが、深くは聞きませんでした。
画像出典 : 桧家住宅
また、何より10年経てばエアコンのスペックは大きく変わります。
10年前のエアコンの省エネ性能と今のエアコンの省エネ性能では大きく異なります。
ちゃんとメンテナンスをすれば20年、30年と持つそうですが、天井に埋め込んでしまうのは考えものです。
24時間365日つけ続けるので、当然フロンガスも補充しなければならないはずです。
そういった質問に対しては、担当してくださった営業マンの方は明確な回答を持っておらず、自分の家もZ空調で建てたが問題はない、という話でした。
快適性は圧倒的に高いと思いますが、まだ数年しか経っていないものなので、Z空調については個人的には慎重に考えなければならないと感じました。
スポンサーリンク屋上の施工実績が豊富と紹介された
ではなぜ、Z空調を推している桧家住宅に行ったかと言うと、SUMOカウンターで「屋上に強い会社」と紹介されたからです。
私はアウトドア好きなので、拘りポイントとして、家に屋上を付けたいと考えていました。
リンク : 注文住宅に求めるこだわり条件について
桧家住宅は昔から屋上付きの住宅を多く手がけており、住宅展示場のモデルハウスも多くが屋上付きです。
そのため、屋上にどのような素材が適していて、どのような事例があって・・・といったことについて、ノウハウがあります。
ただ、私の担当の営業マンの方は、そこまで屋上つき住宅に詳しい、というわけではなさそうでした。
他のハウスメーカー・工務店の営業マンと比較すると、若干知識はあるかな?という程度で、新しい情報等もあまりありませんでした。
やはり何と言っても、桧家住宅のおすすめはZ空調の快適さで、屋上については実績があるので柔軟に対応可能、という感じでした。
感想。個人的にはZ空調が不安
桧家住宅は、一部上場で安定していますし、価格帯も安すぎず高すぎず、悪くないです。
屋上付き住宅に関してノウハウもあるので、営業マン次第では十分選択肢に入った会社だと思います。
しかし個人的には、エアコンを天井に埋め込む「Z空調」という仕組みがどうも受け入れられませんでした。
家庭用エアコンの寿命や変遷は一般家庭でもよく見られることだと思うので、その部分の不安が払拭できなかった、ということです。
営業マンの方が、その不安を取り除いていただけるような説明をしていたなら、あるいは、という点はあるかもしれません。
しかし2時間話をお伺いさせていただいた現状では、桧家住宅のZ空調はちょっと保留しようかと思います。