このブログにおいて、私が土地探しに苦戦していることをずっと書き続けてきました。
アットホームやSUUMO等で、新着の土地情報が出たら通知を受けられる機能なんかも活用していますが、なかなか出てきません。
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自分なりに色々調べた上でエリアを決めていましたが、発想を変えて「大規模分譲地」にも検討エリアを伸ばすことにしました。
土地探しにおいて、大規模分譲地も検討の一つ
私の注文住宅の流れはこうでした。
まずSUUMOカウンターに行き、工務店・ハウスメーカーを検討。
同時並行で土地を探し、両方決まった段階で建築!という想定です。
しかしハウスメーカーはかなり絞れてきたものの、肝心の土地が全然見つかりません。
現地の不動産屋にも行きましたし、実際に何時間も現地を歩き、立地や災害情報や歴史について研究もしました。
ところが、土地は見つかるどころか知識をつけるに連れて土地の良し悪しが分かるようになり、余計決められなくなってしまいました。
「決められなくなった」と言うと悪いように聞こえますが、実際は「決めなくて正解」だったので、その点に後悔はありません。
しかしこのままでは全く土地が決まらず家が建たない!ということで、この度分譲地のエリアにまで足を伸ばしてみようと思いました。
大規模分譲地のメリットについての考察
大規模分譲地を検討するにあたっては、当然メリットとデメリットを調べます。
まずは調べ、知識を得た上でないと検討することはできません。
しかしネット上に落ちている情報は正しいとは限りませんし、執筆者の主観が混じっているものも多々あります。
そのため、一定のリテラシーを持った上で自分の考えに照らし合わす必要があります。
そこで、一般的に言われる大規模分譲地のメリットを整理した上で、私なりの考察を加えていきます。
あくまで私の価値観に照らし合わせたものですので、正解というわけではありません。
街並みが綺麗
大規模分譲地のメリットの一つ目として挙げられるのは、統一された街並みで、防犯体制等もしっかりしていることです。
大規模エリアを一気に開発するため、そのエリア内はとても統一感があり、また周囲も新しいものだらけでとても過ごしやすいです。
正直統一感がどうとかは求めないですが、町全体が綺麗なのは評価が高いのは当然です。
家を建てたばかりの時に、町としても最ピークを迎えることになりますが、それは人生の一ページとして良いことではないでしょうか。
同世代が引っ越してくる
メリットの二つ目は、家を建てるタイミングが同じのため、年齢の近い世帯が多いことです。
分譲地を買って新築する多くは子育て世帯で、近い悩みを抱えることも多いです。
そういった悩みを共有し、相談しあうことができるのです。
しかし個人的にはこれは特にメリットとは感じません。
私は都会的な考え方をしているので、正直、そこまで親密な近所づきあいをするつもりはないからです。
年齢や世帯に関係なく、常識やマナーを守れない人が隣だと苦労しますし、逆に親切でマナーの良い人なら良い生活を送れると思います。
こればかりは運要素が強いので、近隣に同世代が多いことはそこまでメリットではありませんね。
スポンサーリンク普通では手に入らない好立地が分譲されることもある
一般的には、大規模分譲地は少し郊外に作られる傾向があり、立地についてはデメリットとされるようです。
しかしこれは私のケースですが、普通では手に入らないような「駅徒歩2分」という素晴らしい立地で売り出されています。
一般市場に流通している不動産情報を見ていても、これほどの好立地の土地は出てきません。
こういった土地が手に入る可能性があるのも、大規模分譲地のメリットと言えるでしょう。
大規模分譲地のデメリットについての考察
メリットもあればデメリットもあります。
デメリットは「どこまで許容するか」、という点と、自分自身が「デメリットと感じるかどうか」という点で評価することになります。
デメリットがどれだけデメリットなのかは、個人によって受け止め方が違うと思います。
オールドタウン化する
分譲地のデメリットは、オールドタウン化することです。
建設当初は「ニュータウン」として栄えますが、ほとんどの人はそこに住み続けるので、年数が経てば経つほど年齢層が上がります。
例えば30年後に60歳になり、子供も独り立ちしたとします。
その時にはその町には同年代ばかり、つまり高齢者ばかりが住んでいる町ということになり、次第に活気がなくなっていきます。
普通の町であればそれなりに入れ替わりがありますが、若い年齢で皆一斉に家を買うので、皆一斉に齢を取ってしまうのです。
これは確かにデメリットでもありますが、個人的には妥協できるポイントだとは思います。
たとえ30年後にオールドタウンになっていたとしても、自分の年齢もそれなりに高くなっています。
ニュータウンのうちは一般的な街よりも活気があるので、自分の人生で一番活躍している時を、活気のある街で過ごせるのであれば、それはそれで良いのではないでしょうか。
少しずつ老朽化していったとしても、自分の人生と共に老朽化するのであれば、それはそれで一つの形ではないかと考えています。
近隣トラブルが生涯つきまとう
これは明確なデメリットだと思いますが、万が一近隣トラブルに発展した場合、後が大変です。
同年代で家を購入したという事は、年老いる速度も同年代です。
普通の町であれば、その人が引っ越したり、不謹慎ですが先にお亡くなりになったりして、人と人との関係も入れ替わっていきます。
しかし、分譲地の場合は似たようなペースで齢を取るので、避けようとしても避けられません。
もしお隣さんとトラブルなんかになったとしたら、生涯付きまとうことになります。
これはなかなか大きなデメリットですね。
建築条件が付くことも多い
大規模な分譲地の場合、ハウスメーカーが協力して土地を切り拓いていることもあります。
その場合、そこを拓いたハウスメーカーの建築条件が付くことが少なくないです。
その場合、好きなハウスメーカーで建てることができません。
また、それに合わせて区画が決まっているため、ハウスメーカーを決めると場所が選べず、逆に区画を選ぶとハウスメーカーが決まってしまいます。
自分の希望するハウスメーカーの建築条件であれば大きな問題はないですが、自分の好きなハウスメーカーがその分譲地にいなかった場合、これは明確なデメリットになるでしょう。
管理費が発生することがある
大規模分譲地の場合、マンションのように管理費が発生することがあります。
この管理費は独自で警備員を雇ったり、景観を整えたりするために必要な経費となります。
管理費は2,000円~3,000円くらいが相場のようですが、一般的な戸建てではこのような管理費は発生しません。
快適な暮らしのためなので一概に「デメリット」とは言えませんが、生涯にわたって続く出費なので、安いものではありません。
価値観にもよりますが、できるだけ出費は押さえたい!という人にとっては、デメリットになるかもしれません。
アクセスが悪い場合がある
大規模分譲地の場合、大きな土地を開発しなければならないため、アクセスが悪い場所に位置することが多いです。
街の景観や暮らしやすさを取るか、交通の便を取るか・・・という話です。
これについては、私が検討している大規模分譲地は駅からのアクセスが良好だったため、デメリットにはなっていません。
ただ、もし立地が悪いとしたら、これは私にとっては大きなデメリットになります。
正直、このデメリットだけで大規模分譲地を選択肢から外すレベルに、私に取っては大きいポイントです。
スポンサーリンク私の場合は好立地VSオールドタウン化
私の場合、分譲地の綺麗さや暮らしやすさに惚れたわけではありません。
もちろん、街は綺麗な方が良いですし、買い物も便利な方が良いです。
しかしそれよりも何よりも、駅から歩いて2分という圧倒的な立地条件の良さに魅力を感じたのです。
ここまでアクセスの良い立地は分譲でなければ手に入らないと思います。
オールドタウン化は確かにデメリットでもありますが、私は自分と共に年老いていく街に、それなりに納得しています。
私にとっての最大のデメリットは「建築条件付き土地」であることですので、それはここから慎重に検討していこうと思います。
感想、まとめ。ハウスメーカーが決まれば、メリットは大きい
もしハウスメーカーが気に入っていて、予算も合うのであれば、分譲地のメリットは大きいと思います。
建築条件なしでただ単純に土地を分譲してくれる、という話であれば、どんなにスムーズだったかと思うと、少し残念な気持ちもあります。
しかし現実に建築条件付きであることには変わりないので、分譲地の中で自分が納得し、気に入ることができるハウスメーカーがないかを探してみようと思います。
なければまた検討を再開し、あればまた別の一歩を踏み出す、という形を取ろうと思います。